やや忙しかったり焼野原塵にハマってしまったりで遅くなってしまったが、ようやく昨日惡の華53話を読んだ。
そっけなく去ろうとする仲村さんを呼び止めたのは意外にも常盤さんであった。
ちょっと怖い…。
彼女は明確な決着を望んでいた。
自分を選ぼうと仲村さんを選ぼうと、春日が何処かに心を残したままの状態が耐えられなかったのだ。
その意を受け、春日も完全決着を誓うのだが…。
この3年半に何があったのか、仲村さんは語ろうとはしなかった。
その代わり
海の上に浮かぶ夕日を指差した仲村さんは、ただそれを「キレイ」と…。
群馬にいた頃、太陽は山から昇り山へと沈んで行った。
ここの夕日は海の中に沈み、そしてまた海から昇ってくるのだ。
「ずーっと、ずーーっと、ぐるぐるぐるぐる…」
そんな繰り返しの情景が、仲村さんの心をゆっくりと穏やかに抑えていてくれたのだろうか。
この穏やかさは、母親の「あの子、今とても穏やかなの」「だからそっとしておいてあげてほしい」との言葉から、なんとなく上辺だけで与えられた穏やかさであることが暗示されている。
またいつ爆発してもおかしくないような…。
だが、この海を巡る太陽をキレイと感じていることだけは確かだ。
そしてこの「キレイ」は、クソムシの海に沈む夕日に対するものではない。
本当に、普通に「キレイ」と言っているのだ。
あの仲村さんが。
だが、春日にはそれが理解できない。
春日はまだクソムシの海を見ている。
夏祭りに向かう途中で見たクソムシの夕焼けが春日の「キレイ」だ。
そして
ついに春日はあのことを問う……
すぐ続きます!
そっけなく去ろうとする仲村さんを呼び止めたのは意外にも常盤さんであった。
ちょっと怖い…。
彼女は明確な決着を望んでいた。
自分を選ぼうと仲村さんを選ぼうと、春日が何処かに心を残したままの状態が耐えられなかったのだ。
その意を受け、春日も完全決着を誓うのだが…。
この3年半に何があったのか、仲村さんは語ろうとはしなかった。
その代わり
海の上に浮かぶ夕日を指差した仲村さんは、ただそれを「キレイ」と…。
群馬にいた頃、太陽は山から昇り山へと沈んで行った。
ここの夕日は海の中に沈み、そしてまた海から昇ってくるのだ。
「ずーっと、ずーーっと、ぐるぐるぐるぐる…」
そんな繰り返しの情景が、仲村さんの心をゆっくりと穏やかに抑えていてくれたのだろうか。
この穏やかさは、母親の「あの子、今とても穏やかなの」「だからそっとしておいてあげてほしい」との言葉から、なんとなく上辺だけで与えられた穏やかさであることが暗示されている。
またいつ爆発してもおかしくないような…。
だが、この海を巡る太陽をキレイと感じていることだけは確かだ。
そしてこの「キレイ」は、クソムシの海に沈む夕日に対するものではない。
本当に、普通に「キレイ」と言っているのだ。
あの仲村さんが。
だが、春日にはそれが理解できない。
春日はまだクソムシの海を見ている。
夏祭りに向かう途中で見たクソムシの夕焼けが春日の「キレイ」だ。
そして
ついに春日はあのことを問う……
すぐ続きます!