今日は萌え日和

やや忙しかったり焼野原塵にハマってしまったりで遅くなってしまったが、ようやく昨日惡の華53話を読んだ。



そっけなく去ろうとする仲村さんを呼び止めたのは意外にも常盤さんであった。

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ちょっと怖い…。



彼女は明確な決着を望んでいた。

自分を選ぼうと仲村さんを選ぼうと、春日が何処かに心を残したままの状態が耐えられなかったのだ。

その意を受け、春日も完全決着を誓うのだが…。

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この3年半に何があったのか、仲村さんは語ろうとはしなかった。


その代わり






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海の上に浮かぶ夕日を指差した仲村さんは、ただそれを「キレイ」と…。


群馬にいた頃、太陽は山から昇り山へと沈んで行った。

ここの夕日は海の中に沈み、そしてまた海から昇ってくるのだ。

「ずーっと、ずーーっと、ぐるぐるぐるぐる…」

そんな繰り返しの情景が、仲村さんの心をゆっくりと穏やかに抑えていてくれたのだろうか。

この穏やかさは、母親の「あの子、今とても穏やかなの」「だからそっとしておいてあげてほしい」との言葉から、なんとなく上辺だけで与えられた穏やかさであることが暗示されている。

またいつ爆発してもおかしくないような…。


だが、この海を巡る太陽をキレイと感じていることだけは確かだ。

そしてこの「キレイ」は、クソムシの海に沈む夕日に対するものではない。

本当に、普通に「キレイ」と言っているのだ。

あの仲村さんが。


だが、春日にはそれが理解できない。

春日はまだクソムシの海を見ている。

夏祭りに向かう途中で見たクソムシの夕焼けが春日の「キレイ」だ。



そして


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ついに春日はあのことを問う……





すぐ続きます!

















「恋のキューピッド 焼野原塵」という漫画が今ジャンプで連載されている。

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そして先日、待望の単行本第一巻が出た!

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この作品は1年ちょい位前に読み切り版がお披露目されていた。

確か当時毎週のように新人読み切り作品が掲載されていたのだが、その中で群を抜いて面白いと思ったマンガだ。

何というかストーリーやギャグのテンポ・タイミング・言葉の掛け合いが新人とは思えないほど絶妙で、たいへん気に入り何度も何度も読み返し今も切り抜いて取ってある。

是非連載作に加えて欲しいなーと願いながらもすっかり忘れてた頃に新連載として始まってくれたのだ!

あれ?あーあーあーこれこれこれえっ!!と大喜びしたものである。

1話目あたりはたまに勢い込み過ぎなシーンもあったが、それすらも初々しくて逆に良かった。
書いてくうちにどんどん洗練されていくだろう、間違いなくこの作者には才能がある!


ざっと内容を言うと、とある善良で貧弱な恋する中学生男子・吉丸の元に「あなたの恋を叶えます、はあと」みたいな手紙が届く。


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色々あってちょっとヤケになっていた少年は、そこに書かれているあまりにもふざけた召喚儀式を……

レッツエンジョイ!!
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とそこに、部屋を半壊させながら史上最凶魔王「焼野原塵」が降臨するのだ!!

今や魔王と言えば大概が美少女だったり美少女だったり美少女だったりするのだが、、、








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これぞ魔王!!
でもちょっと斜め↗︎、ステレオタイプすらも通り越している凶悪顔なのだ。
そして、実際凶悪なのである。
魔界でも恐れられるほど最強最悪の絶対魔王だった(らしい)のだ。

それが、まだ明かされてはいないが何かのきっかけで「恋のキューピッド」になろうと決意したという。

そのやり方も最凶魔王らしく「とりあえず世界征服しちゃえば女なんてみんなお前のもんだろ?」てな感じでぐいぐい行こうとするのを吉丸が必死で諌めるのだ。
吉丸は主人公にしてツッコミ担当、根っからの常識人である。

塵は人間界の空気など全く読まない(読めない)。
この破天荒さはぜひこのまま継続して欲しい!

そんなベストオブ魔王な焼野原塵だが、結果的には既に2組(正月からの2話をまだ読めてないのでもしかしたら3組)のカップルを誕生させている。
あと、道を外した柔道少年・藤田清に夢を取り戻させた。

やり方こそめちゃくちゃだが、塵には奇妙な漢気がある。
そして、物事を正しい方向へと導く力を持っているのだ。

ちなみになぜ吉丸が選ばれたのかと言うと、彼が「一生恋人が出来ないまま死んでゆく、呪われた魂を持つ人間」だから。らしい。
「人類にとって何の生産性も持たないクズ」とまで言われている。

この世界には「運命の赤い糸」というのが本当に存在していて、全ての人間は結ばれる相手が生まれた時から決まっている。
そして吉丸の相手は花井ユリ子、彼の片想い相手である。

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だが、吉丸の赤い糸は…



溝鼠色(ドブネズミ色)
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ちなみに溝鼠色は実在する色である
http://www.japan-post.com/color/52/36.php

実は、吉丸の糸はもう既に千切れている。
一度千切れた糸はどんなことをしても「決して」元には戻らないと決まっている。
はずなのだが、それを塵があまりにもデタラメな魔力で無理やり修復し、現在かろうじて繋ぎ止めているのだ。

それでもこんな有様なのだから、いかに絶対的な宿命かが分かる。

仮に吉丸が花井ユリ子に告白したりしようものなら、もうそれだけでとんでもない事態になってしまうのだ。

塵すらも独力ではどうにもならない宿命が何故この少年に課せられているのか?
その理由もいずれ明かされるだろう。

今までに2回、吉丸は塵に激しいツッコミを入れている

ギャグ的表現ではあるが、元最強魔王を2回吹っ飛ばしている。

この辺りがもしかしたらいずれ伏線として回収されるのかも知れないし、知れないのかも知れない。


ここで主な登場人物を紹介しておこう



☆焼野原塵☆

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魔界の歴史上「最悪」と呼ばれた男。
悪意の結晶…力の化身…究極の突然変異……様々な名で呼ばれ、魔界中から恐れられていた暴虐無人の絶対君主。
現在は恋のキューピッド(自称)。

目からレーザービーム(どんな物質も消し炭にする)を出し、口からは破壊光線(街ひとつ一瞬で消滅)を放つ。
それでも、魔界時代の3%程度の力なのだ。

性格は人間視点から見ると天然に見えるが、そこには関わった人間を感動させる漢気が潜んでいる。

現在は吉丸の通う学校で「恋愛心理学の権威」として校長室に居座っている。
彼を見た人間はそのあまりに絶対的な力の差を察知し、本能的に完全な服従状態となる(例外あり)。

モンパチ(MONGOL800)が好きらしい。

塵図解 クリックで拡大!
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☆吉丸(姓不詳)☆

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一生恋人ができないまま死んでゆく宿命を定められた、呪われし魂を持つ少年。
中学1年生。
かなりの常識人・良識人であり、一見弱々しいが実は漢気もある。
塵の暴走を必死に食い止めるのが現在の日課。
とても良い人。でも呪われている。


☆花井ユリ子☆

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吉丸の赤い糸の相手。
純粋過ぎるがゆえ、塵を見ても恐れず嫌わず人対人として平常心で接することができる唯一の人間。
とても優しい。
だが、食べることが異常なまでに好きで、食べている最中には見境がなくなる。
ほっとくと無尽蔵に食べ続ける。
また、美味しいものを食べた時はウンチクを話してくれる(パフェの語源はフランス語のパルフェ(完璧)から来ているなど)。

恋とは認識していないが、吉丸には既に好意を抱いているっぽい。
でもたぶん食べ物以下。


☆誓いの門☆

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魔界と人間界とを繋ぐ唯一の門。
人間界に行くには門に達成困難な「誓い」を立てねばならない。
そして「誓い」を果たさない限り魔界へは帰れない。
魔界生物ではなく、人間界との均衡を保つためのシステムとして遠い昔に作られた。
意思を持つ。

人間界を守るため、焼野原塵の召喚を阻止すべく突然現れた。
吉丸に「手紙みたいなものが届いても、そこに書いてあることは絶対に実行するな」と警告するのだがもうやっちゃってた。

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後に女の子の姿(分身)となって、吉丸の家に居つくようになる。

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見た目幼女である。親やご近所に見つかったら塵以上にめんどくさいことになるだろう。


☆究極魔人ゴルゴン☆

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究極魔人、と呼ばれている魔界No.2。
塵のいない魔界では最も魔王に近い人物。

塵を倒すことにのみ生き甲斐を感じるが、まるで歯が立たない。
塵と戦うため、誓いの門に「焼野原塵を倒す」と誓いを立て人間界にやってきた。つまり2度と戻れない。
よく塵に食われてしまい、瞬間移動で命からがら脱出する。

魔界通貨しか持ってきておらず、人間界では超極貧生活を送っている。
現在動物園でバイト中。

実力的には(圧倒的差がありながらも)塵に次ぐのだが、油断癖(カッコつけ癖)があり格下にも遅れをとってしまう。
その他、何かにつけて失敗する完全にダメポジションのキャラ。
でも良い人。

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ゴルゴンは塵が変わったきっかけを知っているらしい。


☆ロンシア☆

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塵を連れ戻そうと人間界にやって来た魔界のNo.3。
塵が帰れない理由を知り一度は絶望するが、思い直し吉丸の恋を助ける決意をした。
ものすごくけなげな働き者。
塵を心から慕っている。

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相手の隠された深層心理・記憶を見る眼を持つが、魔族と比べ複雑な心を持つ人間には上手く作用しないこともある。


ちなみに「心」というキーワードに塵は一度真摯な反応を見せた。

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それは唯一、塵が「力」と「支配」で手に入れることが出来なかったものだという……





いずれシリアスな展開にもなるのだろうが、それでもギャグ比率はあまり減らさない方が良い。

塵はこのままいつまでも空気を読まない元魔王で、めちゃくちゃやりながらも結果的に多くの人を救ってゆく…というのが絶対に面白いと思う。


他にも書きたいことは山ほどあるのだが、きりがないのでこの辺で。

実は第一話から今に至るまで300枚ほどブログ用写真を撮った。

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それで全話をレビューしようとしたのだが、考えてみたらそれじゃネタバレするだけだと思い断念した。
とにかく単行本が売れて欲しいので…。


いやー都内某大手書店の新刊コーナーに置いてなかった時はショックだった。。
でも、僕が買った次の日(だったかな)に再び行ったらちゃんと置いてありました☆

コミックを片手に新刊コーナーを穴のあくほど探していたのが功を奏したのでしょうか、これ見よがしに(笑)

要はとにかく是が非でも連載を続けてあげて欲しいんですよ、ジャンプ編集部さま!!

僕にとって「焼野原塵」は、久々の(具体的にはハンター連載時以来の)週1プレミアムデーなんです…!

第1巻の表紙を見てなんとなくだけど、この作品そのうちメディアに取り上げられるような気がした。

「弩級のB級!!」みたいなキャッチフレーズで、、、そのうち何かの雑誌で紹介されるんじゃないかなーと。本当に。

続ければきっといいことあると思います。

だからぜひぜひ、どうか長い目でお願いします!!








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恋のキューピッド 焼野原塵 第1巻 Amazon



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あけおめでございます\(^o^)/

といっても正月らしいことは何ひとつしてないけど
どうしてもああいう儀式的な行事って「意味あんのかな?」って考えてしまう
人間失格です。。

ということで、新年一発目は人間失格な2人のうち1人、仲村さんの心理考察をしてみます

で、今回は「恋」に限りなく近い感情を、仲村さんが春日に抱いていたと仮定して行います

まるで見当違いかも知れないけど、どうせ次号が出ない限り真実は分からないのだから、まあとりあえずのお戯れということで…


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シーンとしてはやはり、仲村さんがお店の扉を開けた瞬間からになるだろうか

春日は一目で(見る前から?)気付いていたが、仲村さんはどうだったのだろう?

いつ、春日の存在に気付いたのだろうか?

僕としてはやはり春日と同じ瞬間に気付いていたと思いたいが、春日はここに仲村さんがいることを知っていたからこそいち早く気付いたとも言える。ていうか普通に考えたらそうだ

仲村さんはまさかこの日この瞬間に春日がここにいるなどとは全く想定していない

それでも顔を合わせたのならば何らかのシンパシーを感じたかも知れないが、そもそもお客さんの顔をいちいち確認するようなタマとも思えない

なのでまあどちらとも言えるのだが、どちらでもそんなに変わりはないので平行的に考えてみる

この瞬間の心理を考察するにはまずこの3年半、仲村さんが一体どういう気持ちで過ごしてきたかを考えねばなるまい

重要なのはその間、春日のことをどう考えていたかだ

というか、そもそも春日のことを考えていたのか?いなかったのか?が分かれ目に

すっかり心から消し去っていたのか

それとも、2度と会えないであろう春日への想いを募らせていたのか

もちろんその中間くらいという可能性もあるだろう

いつも一緒にいた中学生時代、仲村さんの春日への関心はかなり不鮮明なものだったように思う

特に最初の頃は、あくまで自分のグチョグチョを満たす道具として考えていた
と同時に、初めてできた大切な友達のように思っていたふしもある

河原に並んで座り「手がいい匂い」なんて言ってた時はとても微笑ましかった…

そのあと佐伯さんとのなんやかんやを経て、春日が自分にとってかけがえのない存在であることを認識し始める
が、それでもいわゆる「恋愛感情」とは違うと思っていた……もしかしたら言わないだけで、本人の中では薄々気付いていたのかも知れないが

かけがえのないと言えば、これほどかけがえのない関係もないだろう

おそらく春日以外には誰も、仲村さんの中には入って来れないのだから

いずれにしても会えない年月は、あの頃よりも明確にその思いを浮き彫りにしたのではないか

失くして初めて気付く…というやつだ

そして体と共に心も成長してゆく年頃なので、自分が本当に求めているものを素直に受け入れられるようになったという作用もあるだろう

単純なSEXや恋なんかを毛嫌いしていた感もあったが(どいつもこいつもクソセックスがしたいだけ、発言など)、そんなある種の中二病から脱した可能性もあるのだ


本来であればあの夜自分は死ぬはずだった

死んでしまえばもう寂しいと感じることもない

でも、生き残ってしまった…

この想定外の出来事が成長期の仲村さんにどんなエモーションを起こしたかを考えた時、やはりそれは春日への強い情愛が芽生え育ち増幅されていったと断定する他ないのではないかと思うのだがどうだろう。いやあくまで仮定である

でも

でも、多分もう会えない…きっと死ぬまで……そんな悶々とした日々を過ごしているうち、もしかしたら心を不感症状態にしてしまった可能性もある

春日のことははるか深層へ押しやり、日々を無為に過ごしていた

ん〜なんかむしろそんな表情だったような気もする

日々思いを募らせ…なんて書いといて今さらだが、毎朝毎晩仲村さんが春日のことを考え悶々としていたというのはさすがに想像しづらい

「去るものは日々に疎し」のことわざ(?)通り、表層意識からは春日を消去していた

心のかなり深い場所でのみ、春日は生きていた

だから夢に見るくらいはあったかも知れない。目覚めた時の切なさは想像を絶する…僕も経験あります(._.)

どちらにせよそんな状況に突然現れた春日の姿は、仲村さんの心を一瞬でバーストさせたッ!!

と、やはり思う

何せ超サプライズである
自ら出向いてきた春日サイドとは状況が違う

全く何も心の準備がないところに、永遠に失ったはずの過去が現れたのだ

そう考えると、春日に呼び止められた時の表情がなんとなく想像できる気がする

母親が動揺するのも然りな顔を、あの時の仲村さんは束の間していたのだ


扉を開けて春日の存在に気付く

激しく波打つ心、一瞬で心はぐちゃぐちゃに

その収め場所を知らぬまま無表情でお膳を運ぶ

呼び止められ、それが今立ち向かうべき現実であることを突き付けられる

何かを決心し、あえて涼しい顔をつくり振り返る……

仮に、これが春日であることを確信したのが呼び止められた瞬間であったとしても同じことだ

春日のことを全くどうとも思っていなかった場合以外は、やはり相当の衝撃を受けるだろう


ただ、そこに常盤さんという異分子を考慮しなければならない

佐伯さんの件があったのでやや免疫はあるのかも知れないが、やはり女連れで来たというのはかなり複雑な心境だろう

再会に驚いた次の瞬間にはまた別れが待っている

そこですぐ「彼は新しい世界へ踏み出したのだ」と達観できるだろうか

あるいは「どーでもいい」と感情を押し殺せるだろうか

どうせもう2度と会えないと思っていたのだから、春日が誰とこの先を歩んで行こうが関係ない

心から祝福してあげればいい

自分は、もう大丈夫なように見せて…

もしそんな風に心の底から考えられれば、この世界から恋の病なんてなくなるのだろう

でも、大丈夫ではないのである

とても綺麗な彼女を連れてきた春日自身が、そもそも全く大丈夫ではないのだ

そのことは春日と心を通じ合わせたその彼女・常盤さんがいち早く気付いている

そこをぜひ、仲村さんには読み取って欲しい

そうすれば、やや諦めムードな常盤さんからならばおそらく…本当に、常盤さんには悪いけど……



最後の「久しぶり」は、あのシチュエーションであれば最も無難な言葉である

春日を既になんとも思っていない仲村さんでも、まだドロドロを抱えたままの仲村さんでも、どちらにも通用する言葉だ

もしもうすぐこの物語が終わるのであれば、仲村さんはそれなりに社会復帰しているのだろう

そして、春日との過去をあの場で精算するのだと思う

そして2人の思春期が終わる……

悲しいけどそんな結末か


そしてまだドロドロが続くのであれば、次号以降が仲村さんの本領発揮になる!

そうなってくれるといいなあ……



なんか結局グダグダになってしまった。もはや考察でもなんでもない…

仲村さんのことを考えてるときりがなくなるので、ここでいったん締めます〜



















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