今日は萌え日和





もう年の瀬になってしまったが進撃52話についてである

もちろんネタバレ注意です!

今月は同じ別マガ作品「惡の華」の仲村さん再登場が衝撃的過ぎて、あまり他のことが手につかなかった…

だが、進撃は進撃で辛辣な展開&過去譚が…重い、重すぎる……

ニック司祭にしろクリスタ(ヒストリア)にしろ、なんというかいたたまれない気持ちになってしまったよ…


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リヴァイに「ナメた掃除」を指摘されたエレンたちだが、それは後回しにしてくれた。後回しでとっちめられるのだろう

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「人間の巨人化」「獣の巨人(毛むくじゃらの巨人)」の存在などを知った上でそれを大した問題じゃないと言い切るリヴァイ

どんな状況でも「ではどうすればいいか?」を冷徹に考えられる人で、だからこそ実戦でも強い

急務なのはウォール・マリア奪還、ただそれだけである

それさえ叶えば人類の進撃が大きく進むのだ

エレン生家の地下室にもようやく行ける

そこで、少し前に出てきたアルミンの意見が再び考察される

すなわち「エレン巨人の硬化能力をもって穴を塞ぐ」である

そもそもエレンに硬化能力があるのかどうか分からないが、アニやライナーにできてエレンだけに出来ないということはないのであろう

さらに壁の中の巨人たちは全員その能力を持っている(見た目がベルトルトタイプだったのが気になるが)

だがその為にはエレンが巨人操作の練度を向上させる必要があり、それには巨人化の詳細をもっと知らなければならない

そこでハンジの実験が必須になるのだが…


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お前らはずっとクソを我慢しているのかと思った
今もそんな顔をしている
なぜクソを我慢する必要がある?答えろ

相変わらずクソ話が好きなリヴァイの質問に

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「ニック司祭が死んだ」


調査兵団兵舎に名前を変えて匿っていたニック司祭が殺されたのだ

ニックの爪は全て(少なくとも左手は全て)剥がされており、拷問により殺されたものとハンジは悟った

そしてその犯人は、事件の捜査にやって来た中央憲兵団…すなわち王都の憲兵たちであると…


「友人」を失ったハンジは…

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一度は怒りに任せて壁から落とそうとまでした相手だが、秘められた信念・苦悩を察する内に別の感情が生まれていたのだろう

馬車での「彼は友達なんだよ」はただの軽口だと思っていたが、ハンジはいつからか本当に彼を友達だと思っていたのだ

そしてその友達は、調査兵団との密談を漏らさなかった…

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拷問を受けながらも、特に義理立てする必要もないハンジたちを守ったのだ


後悔し、悲しみ、臆病になるハンジにリヴァイは

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このままやり過ごしていてもジリ貧になることを諭す

ニックのあっぱれな死に様を無駄にしないためにも…

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仇討ちを果たし、壁の外へも行くのだ。今!!









そして今回もうひとつの重い話、ヒストリアの過去である


自身で話し始めたその幼少時代は…


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全く自分に接してこない母親
本当に、全く一切

それが自然なことと思っていたヒストリアだが、知識を得るに連れ一般的母娘像との隔たりに気付く

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そして意を決し、初めて母の懐に飛び込むのだが…

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なぜか突き飛ばされてしまう…

それでも「母が私に何かをしたのは初めて」だったヒストリアは喜ぶ

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そこに投げかけられた言葉が

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これが、初めて聞いた母の言葉だったらしい…

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この時の母親の涙は、娘を想う涙ではなく…


それからしばらくして、ヒストリアは父親と初対面する

この土地の領主でもあるロッド・レイス卿だ

そこにはしばらく姿を見なかった母の姿もあった

レイス卿はヒストリアに「これから私と暮らすぞ」と促すのだが…3人はいつの間にか現れた謎の男たちに囲まれてしまう

悲鳴を上げる母親を捕らえる男たち

領主といえども彼らには逆らえないらしい

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この言葉が機となり、冷酷な処刑が行われることに…

男たちに促され、観念したレイス卿は2人が自分と無関係であることに同意する

そして母は、ヒストリアの目の前で…

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「お前さえ産まなけ…」

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彼女は最期まで、ヒストリアに母としての愛情を示すことなく死んでいった

ヒストリアもその後を追わされるはずが

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個人の力ではどうにもならない世界に住んでいるとはいえ、レイス卿には父親として生じる自然な愛情があったのだろう

もちろん、人間として最低限の情も


死をまぬがれたヒストリアは「クリスタ・レンズ」と名を変え開拓地へ移住
そして2年後、新兵としてエレンたちと出会うのだった……






今回分かったことは壁教(ウォール教)、憲兵団、レイス家、そして王室との間には密接な繋がりがあるらしいということだ

そして彼らの中には壁外勢力が紛れている可能性が高い

中央によるニック司祭、エレン、ヒストリアへの執着からハンジはそう推察

壁外勢力とはすなわちライナーのような者たちのことだ

そういえばユミルも「奴らの力は絶対だ、壁の外にも内にも逃げ場はない」と語っていた

ただ、ライナーが所属するグループとはまた別勢力の可能性もある

裁判の時とライベルを追った時、中央側はエレンを殺そうとしたふしがある

だとしたら、これはやはり中央VS獣の巨人勢力との戦争なのか?
でもそれならなぜ中央は外に打って出ないのか…

いずれにせよ、ニックを殺した連中はただの腹黒い人間たちではないということだ

ハンジが「私が生きている間は」と言ったのは、自分もいつ殺されてもおかしくないと感じているからだろう

ニック司祭を殺したあの2人の憲兵は、ハンジの捨て台詞で自分たちへの疑念を知ったはず。既にハンジは目を付けられている可能性が高い

が、逆にそれが抑止力(ピクシス司令や調査兵団が中央を監視し始めたので下手なことは出来ない)として働いている面もあるという




人類滅亡よりも重大な何か、その真相解明への橋渡しとなるニック司祭が死んでしまった

これからハンジたちはかなりの無茶をするのだろうが、できれば誰も死んで欲しくはないなあ……









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正直、あと数話はかかると思っていた。
なにがって、仲村さん再登場までの話数である

春日や常盤さんの心理描写や春日父母への説得などなど、なんやかんやで先延ばしになるものだとばかり……まさかこんなに早く尊顔拝謁が叶うとは!!


ちなみに今回は僕の個人的願望がてきめんに反映された記事になっています、どうかご了承ください…


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常盤さんと2人電車に揺られる春日

かなりざっくりとした木下メモを見返す常盤さん
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木下が春日たちに反目していたことも当然知っただろう
その上でこのメモの筆跡・内容を見て、この文学少女は何かを読み取ったのかも知れない

「会えるといいね」

この言葉自体に嘘はないように思える
春日が本当に、自分の元へ帰って来れるのなら…

ちなみにこのメモのことを常盤さんは「あの紙」と呼んでいた
いまいましさからだろうか…?


ここが、仲村さんのいる外川の街。周りに山は無い。代わりに海に面している
何か象徴的意味があるのかも

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もうすぐ仲村さんに会える

春日の心はどんなだろう?

あくまで常盤さんと生きるためのけじめ・過去との決別みたいなつもりで来たのだろうが、現実の「彼女」が近づくにつれ思いもよらぬ感情が頭をもたげ始めているのではないか



そしてついに、2人は仲村さんが住んでいるという食堂に着く
あのメモからよく辿り着いたものだ
近所の人が「水越さん」の家と言っていたが、母親の旧姓なのだろう
つまり今は「水越佐和」か

てゆうか怖い、僕なら扉を開けれないかも…

勇気を出した春日を待っていたのは…

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初登場、これが仲村さんのお母さん!

似ている……が、仲村父の話からもっと水商売風の殺伐とした女性を想像していた。太ももにトカレフを常備しているような

いやでも、心にはとんでもないものを隠し持っているのかも知れない…やがて彼女の過去も明らかになるのだろう


春日は一目でこれが仲村さんの母親であることに気付き、そこに宿る仲村さんの面影だけで心を撃ち抜かれてしまう

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これじゃ、本人と対面したらどうなるのか……


春日にとって何が怖いかって、仲村さんが自分を受け入れてくれるかどうかだろう

常盤さんと生きて行くのだから必ずしも受け入れて貰う必要はないのだが、この時点でおそらく常盤さんの存在は視界からも心からも消えてしまっているのでは…?キャパシティ的に

あとは自分の心が保てるかどうかだ

祭りの夜、死出の旅立ちから独り突き戻された最後の記憶

仲村さんが道連れを拒んだ理由がなんであれ、春日のことをあの時点でさほど悪くは思っていなかったと思われる

春日を助けたにしても、2人の見ているものが違っていたのだとしても

だって、あんなにぎゅっと手を握りあっていたのだから

なので、全く受け入れてくれないということはないと思うのだが、問題は常盤さんの存在である

「女連れで来るってなに…?」と、普通に考えたらそうなる

自分が仲村さんであればそう思うし、春日の立場に立てばやはりそこが不安になる

それは逆に、仲村さんが男連れで春日に会いに来た場面を想像すれば分かるだろう

「この人と生きて行くために、春日くんとの過去を精算しにきた」

……

そんなことを言われようものなら10年は立ち直れまい

逆にそういう嫉妬心的なものが全くないとしたら春日に対する執着・想いもなくなっているということになり、それはそれでまた悲しいのだ

もちろんそれは、仲村さんにも春日のいない孤独を感じていて欲しかったという僕の個人的願望である

そもそも仲村さんが死を選ぶトリガーとなったのが、おそらく春日への嫉妬心だと思うのだ

とても良い雰囲気で進んでいた夏休み変態計画をぶち壊したのは、春日と佐伯さんとの「SEX」なのである(逆レイプであったとはいえ)

秘密基地の焼失はあんまし関係ないだろう
あんなのまた何処かに作ればいいんだし

あの時の仲村さんはショックで「震えていた」らしい…それが佐伯さんの嘘でないならば、やはり仲村さんも春日のことをひとりの女として好きになっていたと考えるのが自然である

端から見たらとんでもない異常行為を楽しんでいたにしてもだ

何せ今まで誰も踏み込んでこなかった領域に唯一春日は入ってきた、入ってこれたのである

それで互いに意気投合していたのだから、そりゃあ特別な感情を抱くなと言う方が無理だよ

仲村さんのドロドロはとてつもなく深いのだろうが、前にも書いたようにその思考回路自体は意外と単純なように思えるのだ
春日が難しく受け止めているだけで。。



なんてことを考えているうちに、入口に近づくシルエットが

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足音なのか匂いなのか直感なのか、春日はすぐにそれが「彼女」であることに気づくのだった

そして…

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その時は来た…

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この春日は常盤さんにどう見えたのであろうか?

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確信とも諦めともとれる眼差し

春日くんはきっともう私に戻って来れない…

少なくとも、仲村さんがその気になれば、もう2度と…

春日の話を聞いた時から、常盤さんにはそんな予感があったように思う

だからこそ一緒に付いて来たのではないか

常盤さんは感受性の鋭い娘だ
春日が囚われている、決して入り込めない情念の檻を感じているのでは…

異常なまでにセンセーショナルな告白で結ばれた2人ではあるが、春日と仲村さんのぐちゃぐちゃ過去には到底及ばない

だからせっかく書き上げた小説も「くだらないものに思えて」しまったのだと思う

全然違うかも知れないけど。


そしてついに………


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!!!!!

これが現在の仲村さん!!

黒髪ストレート、眼鏡はしていない

そして……美し過ぎる!!

なんというか春日もそうだったのかも知れないが、この仲村さんを見た瞬間記憶に混乱が生じてしまった

以前の仲村さんを一時的に思い出せなくなってしまったのだ

徐々に徐々に、あれ髪の色?あれ眼鏡掛けてない??などなど、時間をかけてようやく昔の姿が甦ってきたのだ

現在の姿を見るまでは普通に想像できていたのに急にそうなったのは、やはりかなりの違和感を感じたからだろう

成長期少女の3年半後の姿なのだから、姿形・雰囲気が大幅に変貌していて当然である

が、 なんというか絶妙な変貌具合にやられてしまったのた

そして…そこには中学時代とはまた違った闇が見える気がした



仲村さんの心理は改めて考察するとして、今回は春日だ


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常盤さんに凝視されながら、春日は必死に声を絞り出す…

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立ち止まる仲村さんと、その顔を見つめる母親。話し掛けられる前に気付いてたとしたら、この時一体どんな顔をしていたのだろう…?

母親の心配気な表情は「過去を知ってる人物が訪ねてきた」ことに由来するものだと最初は思ったが、そうじゃなくてこの時の仲村さんの表情に対するものではないかと思えてきた
例えば、あくまで例えばだが、僅かに涙を浮かべていたとか…
とにかく言いようのない表情になっていたのだと思う



何の修飾もせず、春日は気持ちをストレートに告げる

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会いにきた、これが全てだ

中学生時代ならばもう少し格好をつけようとしたかも知れない

今は心のまま、とても純粋な顔をしている

この顔で会いにきたと言われたら仲村さんも…返す返すも常盤さんには悪いが、これが1人であったのなら…

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ひと時の間の後、振り返る仲村さん、感情がいっぱいいっぱいになる春日。

正直読んでる方もいっぱいいっぱいである、仲村さんは一体どういう反応を返すのか

拒絶、無視、突然暴れる、優しく受け入れる…

緊張を破った仲村さんの第一声は

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改めて美しい…が、今はこの反応だ

普通な感じ…?いや、何かがやはり…


何、その顔

とは、一見春日と仲村さんの意識の差を表現したもののように見える

つまり思い詰めた春日に対し「何テンパってんの?」といった返しである

が、それが仲村さんの本心であるとは限らない

こちらを振り向かなかった僅かな時間に「普通」を装おうと決めたのかも知れない

それがもし常盤さんの存在ゆえだとしたら、付いて来て大成功だろう


だがそもそもそれでも、僕はこの姿に自然な感じを受けない

この姿と雰囲気・態度を見て「角が取れた」と感じた人もいるだろうが、どうしてもそうは見えない(見たくない?)のだ

むしろ精錬された刀のような鋭さを表現しているような感じがする

中学生時代が無数のカッターを身体から生やしていたのだとすれば、現在の仲村さんは一本の「魔刀」をその身に宿しているような……考えすぎか…?

あとやはり、仲村さんはどの時点で春日に気付いてたのかも気になる

是非時間を巻き戻し、仲村さん視点でこの再会シーンを描いて欲しい

無理かも知れんが来月・再来月号あたりで

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見つめ合う2人の時間、まるでここ以外の世界が消滅したかのよう……

ああ一体次回、どういう会話がなされるのか……


くれぐれも、ここが仲村さんと春日の「思春期の終わり」にはなって欲しくないのだ……

































先日、このマンガがすごい!の2013年第一位が発表された

「暗殺教室」松井優征
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自分はネウロがかなり好きでして、何が好きかといえばあの超然とした態度、人間界のことなど知らんという非社会性、当たり前だが女子高生と一緒にいたからといって恋仲などには絶対ならないという徹底ぶり(これは何気に凄い)、魔界カピバラが超でかい…等々、これ以上書くと暗殺教室ではなくネウロの記事になってしまうのでやめとくが、まあその位好きだったのである

で、長らくこの作者見てないなーと思ってたところの新連載であった

たぶん只事じゃない作品なんだろうなと予想はしたが、やはり予想の斜め上を行っていた。
ちなみに「予想の斜め上を行く」の元ネタは冨樫先生のレベルEだと思われる。
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タイトルからして普通に「暗殺者養成学校」みたいなのをテーマにした作品かと思った。
裏社会にひっそりと存在する学校なのか、あるいはこういう事が当たり前になった近未来社会の話なのか。
いずれにしてもアイデアとしてはありがちかな…と、始まってしばらくはそう思っていた。
あのヌルヌルが現れ、その素性がちょこっと明かされるまでは。

マッハ20で動き回る正体不明の怪物に月が破壊され、そいつは半年後に地球も破壊すると宣言。
世界各国の軍隊が総力を挙げて臨んでも歯が立たない。
着弾したミサイルの破片を飛散時の一瞬で回収し、組み立て直して返しにきたりする。
特殊部隊超精鋭のナイフ攻撃を避けつつ相手の眉毛を(丁寧に)トリミングしてしまう…
ちゃんとスピードに対応した反応力も兼ね備えているのだ。
もちろん弾丸などは止まって見える

そんな怪物が自ら指定した学校の落ちこぼれクラスの教師となり、彼らに自分を殺すチャンスを与える、その理由は不明。
…というのが、まあおおよそのあらすじである。

ちなみにこの生物は生徒たちから「殺せんせー」と名付けられた


「暗殺」というのはなかなかに人の興味をそそる題材だ。

そこに超生物、地球滅亡、落ちこぼれたちの成長、男の娘…等々、様々な要素を結構ディープに混ぜ込んでいる。

殺せんせーは暗殺対象であるにも関わらず生徒から結構慕われている。
そして、殺せんせーも生徒たちのことを心から慕っているらしい。恐らく命をかけてでも守るほどに…。

殺せんせーがこの生徒たちもろとも地球を破壊するとは思えないのだが、それだけは譲らない確定事項らしい。

それでもやはり地球は破壊されないのだろうけれど、一体そこにどういう落とし所を持ってくるのかがこの物語最大のクライマックスだと思う。

それとも破壊するのか!?それはそれで見てみたい気が…



こういう異才が認められるのはとても嬉しい。

読んでみて損はないと思うので、ぜひ一度(ネウロを見てない人はそっちも)体験してみて欲しいです!
















男の娘
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