ケムリクサ、Amazonプライム
ケムリクサ 第12話 感想と考察
ケムリクサ12話、最終回の考察・感想なのだが、ほぼ書き終えてあとは画像を撮って…というところで12.1話が配信されアワアワしている
とりあえずそのまま出します!
今回は伏線回収がメインになると思いきや怒涛のバトル回、と思わせておいて2期へのつなぎ?と思わせて愛の…とにかく激動でした!
ーあらすじー
赤い木が幹ごと歩いてきてしまった
無防備なりんを守るため、わかばは自らを囮にして赤い木を引きつける
りんが起きるまで耐え凌ごうとシールドを張るのだが…
赤い木は無警戒の地面から根を転送!
直前に気づいたわかばだが…
追想から覚めたりんは
赤い根に刺し貫かれた、わかばを発見する…
と思いきや危機一髪、わかばは機転を働かせ命を失わずに済んだ
さすわか!
ならばこのまま一気に!
2人は赤い木目指して駆け抜ける
見事な連携の末、わかばにより強化されたみどりちゃんの一撃を叩き込むが
赤い木は独自の壁を展開!りんの攻撃を弾き返す
さらに
畳み掛けるような赤い木の攻撃により、りんは根に絡め取られてしまった
わかばが地面のケムリクサを操作しりんを解放するも
幹までは操作できず
りんを守るため、自らは赤い根の下敷きになってしまう
そして
わかばは壁を展開
あの時のりりと同じように、りんはわかばと壁で隔てられてしまうのだった
絶望の中で甦るのは…
最後の最後で、ワカバの死を知ったりりの記憶だった
りりは失意のまま消えていったのだ、姉妹たちに「好きに生きて」と伝え残し
りりと同じ悲劇を繰り返したくない…りんは本体の葉を発動させるが
ここで水が枯渇、打つ手は完全に閉ざされてしまう
わかばを失ってしまった…
かつてりりも感じたであろう絶望の中、りんはりつ姉たちの元に帰ろうと振り返ると
りなのまんまるとりつ姉の耳
遠くに見えるのはマゼンタの光
絶体絶命の状況で、彼女たちはりんに未来を託したのだ
そして…
みどりちゃんも失い、最後の力で立ち上がるりつ姉
開かれるりなむの目
2人を守ろうと戦闘形態になるシロ
全てはりんの「好き」のために!
まだ大事なものをはっきりと認識できていないりんに、りつ姉は
「りんの足が今どっち向いてるか見ればいいにゃ」
と促す
そして迷いの中、遂にりんは自分が本当にしたいことに気づく
わかばを取り戻すため、わかば自身が張った障壁を打ち砕くのだ
りりがあの時にできなかったことを、世代を超えて今りんが果たしたのである
わかばの元へ、自分の「好き」の元へと走り出すりん
もう迷いはない、ただ突き進む!
だが、その決意は無情にも
赤い木の猛攻により、手足と共にもぎ取られてしまう
これで最期、という瞬間にりんが発したのは
「わかば」
赤ん坊が初めて覚えた言葉のように、拙くも力強い叫びであった
その叫びに答えるかのように
裏姉妹登場!
りんの叫びが記憶の葉に届いたのか
りんの「好き」を確認した姉妹たちは
「姉ちゃんたちがなんとかしてやっからよ」と本当に頼りになる姉ちゃんのように走り出す!
りくは赤霧発生器官を
りょくはビーム発射器官を
それぞれ難なく倒し
りょうは念願のラスボスとの戦いに歓喜の笑顔で挑む!
受け流して
翻弄し
開眼!
わかばに言った通り、ばっつーんと根と壁を消し去り赤い木を吹っ飛ばしてしまった
既に死んでいるせいか、皆かなり強い
道は開かれた、あとは叩き込むだけだ
りんは持てる力を全て振り絞り、葉を散らしながら特攻
そして完璧な一撃を
赤い木、本体の幹に叩き込んだ
幾度かの閃光を発しながら、赤い木は
何かを叫びながら散って行った…
彼の生存だけを望み手を伸ばしたりんは
無事わかばを奪還、緑の光に包み込んでわかばを癒してゆく
背後には散ってゆく赤い木、わかばも勝利を知りようやく安堵できたようだ
赤い木に囚われたわかばを守っていたのは
体に巻かれていたみどりちゃん
りんに着けてもらったものだからと、わかばはこれをずっとそのままにしていたのだ
それを聞いたりんは…
感極まり、思わずわかばを抱きしめてしまう
わかばは生きていて、自分を大事に想ってくれていた
愛おしさに耐えきれなくなったのだろう
だから、しばらくこのままで…
そこに裏3姉妹が再登場
無粋なタイミングかもしれないが、彼女たちにはもう時間がないのだ
りんとは過去にお別れを済ませたということで、実はわかばに会いに来てくれたらしい
「おめでとう」「やったね」とわかばをことほぐ3人
わかばのどこが良いのかは分からないらしいが、りんの「好き」が無事でみんな嬉しいようだ
そしてお別れの時間
悲しむりんを諭し、3人は赤い木の葉と同じ方向へ散ってゆく
意味深な言葉を響かせながら
赤い根が消えたことでりつ姉たちの戦闘も終了、なんとか危機を乗り越えたようだ
もちろんシロも大活躍、船長であるわかばとの約束を果たした
しかし、水がもうない…
わかばを助けたはいいが、結局はここで果てる運命
そこはもう覚悟ができているようで、特に悲観もせずりんはわかばと一緒にひと休みすることに
「りんさん、顔がやわらかいですね」
わかばの言葉に、
「そうかもな」
と、おそらく笑顔で返すりん
この短時間で変われば変わるものである
そこに
宙を泳いで藍ちゃん登場!
そちらへ歩きかけたわかばを、
「またどこかへ行かれたらかなわん」
と、引き止める
もう死ぬと分かっていても、それまでは側にいて欲しいのだろう
だが、藍ちゃんの向かった先には
これまでに見たことがないほどの強い光が差し込んでいて…
亀裂の外へ行く直前
少しだけ成長したりりがワカバに駆け寄る姿
…りんと同じくりりも「好き」に逢えたのだろうか
そしてロスタイムに訪れた驚愕の光景
ここは「船」の外らしい
赤い霧も青い霧も、廃墟もアカムシもいない
正常な大自然の風景である
これまで姉妹たちが必死に戦っていた世界は、全てワカバの宇宙船内、いわば箱庭の中だったのだ
そして眼下には…流れる大きな川
りつ姉たちはまだ数日は生きていると言っていた、つまり全員助かるのだ
わかばが自分のことより姉妹たちの生存を喜ぶ横で
りんの張り詰めた精神が決壊、昔の「泣き虫」に戻っていた
「好き」も見つけて、水も見つけた
あの地獄のような世界から抜け出し、ここで全てが報われたのだ
泣き止んだりんは一息深呼吸をしてから
「わかば」
「好きだ…!」
同人版最初の言葉から続いていたテーマが、ここで完全成就したのだ
突然の「好き」を受けたわかばの様子がすごく気になるが、そこはいつか描かれるだろう
今はとにかく、2人に「おめでとう」とだけ言いたい
あと、永遠に爆発しろと
ー感想と考察ー
ネタバレありです、是非本編を!
思った通り前回考察も粉微塵に打ち砕かれたが悔いはない、むしろ嬉しい
なお12.1話は考慮に入れなかったです、それはまた後ほど!
◯わかば生きてた!
侵食ではなく、普通に流血だった
なんとみどりちゃんの葉ごと貫かせ、攻撃を受けると同時に治癒させていた
反応の速さもさることながら、ジョセフ並みの策士である
こいつ、心配させやがって…(泣)
◯動く幹
形状が大変禍々しい…作られた時より進化しているのか、みどりちゃんと違いヒトっぽくも見える
紫の自律思考によるものだろうが、りんが「りりの因縁」と言っているのが気になる
ケムリクサに反応したらしいが、どの程度の意思を持って行動してるのだろうか?
もしかしたらあそこにはりりが、りりの想いが存在しているのだろうか
明確な意思まではなくとも、稚拙な感情のままワカバを求めて動いてきたのでは…
だとしたら悲しい
さらにここで気になるのは、みどりちゃんも意思を持っているのかということだ
りつ姉が動かさない限り動かなそうではあるが、しかし意思の疎通がなされていると考えることもできる
希望としては、ワカバの意思が宿っている、いたのだと思いたい
そこから明確な形で転生したのがわかばであると
潜在意識にりりとの記憶はあるみたいなので、いずれワカバとしての記憶も戻るのだろう
これまた希望としては裏姉妹のように入れ替わりで現れるか、取り戻した記憶でケムリクサの機能を使い2人に分割してほしい
今のわかばは今のままで、りんと幸せになって欲しいのだ
◯わかばのケムリクサ技術
箱型と壁型があるのか、壁を四方八方に設置して箱にしているのか
2回目の壁は、ちゃんと地面にも作ってりんを守っている、頼れる男だ
あと
これわかばは囮に使っていたが、本来の使用用途は分からないままだった
ていうか灯りに使ってたきいろちゃんの中身か?
今回ケムリクサの仕組みや出自については一切触れられていないので、今後はそっちをメインにした話が作られそうである
◯根は転送されている
みどりさんと同じく、と言っている
みどりちゃんあれ、根を転送していたのか…
りなたちの能力と関係しているのだろう
◯あれは9島の
例のタガメに侵食されていた壁のことか
あれは赤霧混じりだったが、これは赤そのもの
紫の自律行動で壁を作ることも学習したのだろう、さすが天才の作った木である
◯わかばが操作したケムリクサ
これは、赤い木の一部?
それとも紫の木だろうか?
赤い木にも紫は含まれているはずなので、連動しているのかも
ダメージというより怯えて後退したようにも見える
この蜘蛛の巣状の形に意味がありそうな気もする、よーく考えたら分かるのかも知れないが…
もしかして9島や10島で見えていた、島を支えているあの不気味なやつを発動させたのだろうか?
赤霧と拮抗しているようにも見えたので、苦手なものなのかも知れない
◯禁
りりが作ったものなので、りりにしか解除できない?
それとも赤い木が学習し、独自に操作できなくしているのか
警告ではなくて禁止、というところに絶対的な拒絶を感じる
◯りんを守るわかば
またしても自分を捨て、りんを守った
そしてりんもこの時、自分の気持ちをかなり強く意識し始めている
失って始めて気づく気持ち、それがぎりぎりで認識できたのだろう
りつ姉たちはとっくに気づいていたようだが
先代ワカバの作ったものに比べたら薄いが、一枚の葉でも壁を作れた
ケムリクサ、使いこなせば底知れない力を秘めているらしい
そしてこのシーン
OPで何度も見たこのりんの姿
相手はわかばであってわかばにあらず、りんを守るためにわかばが展開した壁だった
りりと同じく、わかばに守られたことでわかばと離れ離れになってしまったのだ
これは予想できなかった
◯りり最後の記憶
「抽出から分割、身体が6つと、記憶が一枚
薄くなった所に強化
あとは処理が終わるのを待つだけ
念のためのメモも、あるね
抽出が終わったら大人の私が6人
不思議よねー、私の記憶かあ、随分はっきり」
天才の独り言は難しい
用意した葉は既に本体の葉の形になっている、記憶の葉は実質りりの本体になるのだろうか
自分から抽出した葉をそれぞれ6つの葉に分配し、最初の部分だけ使ったから薄くなった部分ができるのか?
「処理」という言葉はりんたちが言う「処理」とも関係がある?
みどりちゃんはアカムシを治癒させてシロムシに戻していたので、形態変化させることを「処理」と認識しているのかも
りりの記憶に地球での生活は映ってなかったが、それはたまたまだろうか
◯ワカバのいる場所、少しでも詳しく
これは記憶ではなく、リアルタイムで葉の映像を見てるっぽい
おそらく赤い葉がカメラだろう、自分で作ったものなのでそういった機能を付与していてもおかしくはない
むしろりりなら確実を期すためにやりそう
◯苗床になったワカバ
触媒ではなく苗床だった…冬虫夏草みたいなものである
りりはこれを見て、ワカバは死んだと思い込んでしまった
ワカバは「また会える」とは言ったものの、どういう形で会えるのかは伝えてなかった
りりがそう思ってしまうのも無理はない
ワカバもまさか、りりがあんな行動をとるとは思ってもみなかったのだろう
結果的にはお互い不死に近い状態で再会できるので、時間がかかるというのならむしろ良かったのではないか…
◯「好きに…」
自分も、自分たちもワカバのことは忘れた方がいい
だってもう、ワカバはいないのだから…
絶望の中で6姉妹を産んだりり
もし分割作業前にこのことに気づいたとしたら、りりは自ら命を絶っていたかも知れない
また分割後もワカバに関する記憶が残っていたとしたら、やはりその個体は命を絶っていた可能性がある
それが同人版で赤霧に飛び込んだ「ななし」の真実だったのだろうか
ここで記憶を封じたのは、おそらく正解だったのだ
◯まんまる転送
こんな時だけどかわいい…
みどりちゃんとももちゃんは転送したとして、この子はトコトコ歩いてきたのだろうか
みどりちゃんとももちゃんを転送する前は葉を含んでいないので、たぶん襲われはしない
高いところとかはぴょんぴょんして登ってきたのかも、身軽そうである
普通に全部転送されたのかも知れないが
◯みどりちゃん、倒れる
音もなく倒れたのが、りつ姉の心を表しているようでつらかった
力尽きて倒れたともとれるし、核を抜いたので倒れたともとれる
りつ姉にとっては苦渋の決断だったと思うが、いずれにしろあの場にいたらみどりちゃんも死んでしまうのである
ならばりんの「好き」のために…そう考えたのだろう
みどりちゃんの最期ははっきりと確認されておらず、結果的には全てにおいて正しい決断だったのかも知れない
りつ姉の「好き」だけが失われるなんて思えないのだ
◯りん、何かに気づく
みどりちゃんとももちゃんの感触で、りつ姉たちの状況がわかったのだろうか
あるいはももちゃんの状態で、本体の葉を一時的に再生できることを知ったのかも
◯2人はとっくにりんの「好き」に気づいていた
りんは顔にも出やすく行動にも出ていたので、相当前に気づいていたのだろう
3話の終わり頃には気づいていたのではないか?
◯りつ姉、手あった!
手が見えた、竹ひご人間ではなかった!
9話でのあれは自分の勘ぐりすぎだったか…
そして強そうな構えをとった
いかにも功夫娘がとりそうな構えであり、元々は肉弾戦の猛者だったことを彷彿とさせる
りょうが言っていた通り、りつ姉は好きなものを守る時にこそ最大の力を発揮するのだろう
◯シロの戦闘形態
この姿は4島で襲ってきた時と同じだ
赤霧にやられていたせいであんな姿になっていたのではなく、元々こういう「ヌシ」としての能力は持っていたのだ
きっとヌシっちやヌシじやヌシぞうも同じことが可能だったのだろう
この時に姉妹全員の生存ルートを確信した、ヌシが通常アカムシに負けるとは思えなかったからだ
さらに「シロ リナリツ マモル」とも言っている
わかばにもそう言っている、ならば必ず守るだろう
あとここ、何気に自分を「シロ」と呼称しているのが尊い
◯ももちゃんで本体を強化?
厚さはそれほどでもないが、壁を一撃で破壊している
もう本体の葉に水は無かったはずなので、ももちゃんかみどりちゃんを取り込んでの再生と思われる
この直後の裏姉妹登場を考えると、ももちゃんだろうか
◯赤い木がわかばを殺さず抱っこしている?
その前に何度か刺したり叩いたりはしていたのだが、これを見る限りではトドメを刺そうとしていない
…りりがそこにいるのだろうか?
りりそのものではないにせよ、りりの想い=因縁がそうさせているのかも知れない
そう考えると少し悲しい
◯みどりちゃんを腕に刺している
最初肘から先をみどりちゃん化しているのかと思ったが、よく見たら肘裏から刺し貫いて使っていた
手を自由に使うという意味と、体内に取り込むという意味、そして何があっても離さないようにという意味だと思う
◯唐草模様の根
黒地に赤の唐草模様、いかにも強力そうな根
これが「少しずらした色」かとも思ったが、少しではないのでたぶん違うだろう
唐草模様といえばケムリクサの模様、その濃度を濃くして強化しているとか、意思を持たせているとか?
◯「わかば!」
ここ、わかばではなく自分がやられる直前の場面で叫んでいる
自分が死ぬとわかばを助けることができなくなる、だから叫んだのだ
この時点でもう、わかばのことしか考えていなかったのである
そしてβ版でも書いたが、たどたどしい発音がほんと胸にしみる…
◯裏姉妹勢揃い
なぜ3人同時に出て来られたのか?
あとりんが寝ている間だけではなかったのか?
まあ寝ている間だけというのはただの憶測だったが、同じ葉に全員が保存されていて使用できるのは1人ずつ、というのは9話で示されていた通りである
あ、でもわかばの「それ同時には出られないんですか?」にはちゃんと答えてなかったな
とりあえず考えられるのは2つ
ひとつはももちゃんの葉の力
りなたちはももちゃんで増えていた
そして10話で「1人増やせそうな感じナ!」などと言っていた
エネルギー満タンのももちゃんで、りょうたちはそれぞれの個性を持ったまま増殖できたのではないか
またそれを見越して、りなはももちゃんを転送したのでは
この場合、裏姉妹の存在に気づいてないのはりんだけだったことに
りくに「普通気づくべ」と言われていたのであり得る
とするとこの時に散っていたのはももちゃんの葉だったのか?
もうひとつは、りんが「好き」を自覚しそれを声にしたから
裏姉妹が保存されていた場所は本体の葉ではなく、記憶の葉だった
りりの記憶が支配している葉である
りんの叫びによって葉の制限が解かれ、3人は自由に出て来れるようになったのでは?
あるいは単に、りんが「好き」を自覚するまで待っていたとか
「あいつが本気になるまでは放っとこうぜ(りく)」的な
「やっぱ好きじゃないとね〜」とりょうは言っていた
りつ姉は好きなものの為に戦っていたから強かったとも
そして好きなものを見つけたりんは、自分たちの姿を見てもぶれることはない、泣き崩れることもない
そうして
「そうそう、それだわぁ」
「姉ちゃんたちがなんとかしてやっからよ」
彼女たちはりんのためにだけ(りょうは実益も兼ねて)、最後の一回を使ったのではないかと
3人同時に出れたのはももちゃん説が強いと思うが、叫びの力で出て来れたというのはありそうな感じではある
何より美しいではないか!
◯記憶の葉に保存されていたということは
りんが無意識に保存していたとかではなく、記憶の葉の機能として自動的に保存されていたらしい
りょくが散った時、記憶の葉を持っていたのはりょうだったはずだからである
りりがそう設定したのか、そもそもケムリクサにはそういう性質があるのか
これは姉妹たちの最後の言葉でも示唆されているので、この後でまた考えてみたいと思う
◯走り方
りくだけが普通の人間のように走っており、りょう・りょくはナルト走りである
6話考察でも少し書いたが、りくの身体感覚が最も人間に近いからではないか
方向を変えたからかも知れないが、実際りくが一番速かったように見えた
◯りくのリベンジ?
「あれめんどくせーんだよなあ」などと、一度戦ったことがあるかのような物言いだった
「大規模な赤霧」の時にりくはやられたらしいので、かつてこの赤霧発生装置みたいなアカムシが出現したのかも
大規模な赤霧はりょくの時だった
りょくがやられたアカムシを、りくが退治していたということか
この三角と四角から赤霧が出ているのだと思うのだが、形に何の意味があるのか考えてみた
りりの幼さを「まるさんかくしかく」という基本図形が表しているのかな?程度しか思いつかなかった…
◯とある超電磁りく
数本のケムリクサを投げ赤い木を取り囲むように配置、その上を滑るように高速移動したりく
わかばを打った時に電撃っぽい感じだったので、おそらく電磁誘導方式ではないか
動きとしては浮上式のリニアモーターカーに似ているが、最終的には長距離加速ののちに射出されているので(実際には途中でジャンプしているが)レールガンにも見える
科学考証など必要なく、りく自身がケムリクサだからこそ可能な技だろう
そして
マフラーに本体の葉のエネルギーを集めていると思われる
が、まさかのマフラーが本体もあるかも
先程の電気ケムリクサと混ぜて使っているのか、単に浮くために使っているのか
最後の1回だからか、豪快に使っているのが良い
◯見てたよ
髪の目を使いケムリクサレンズを展開、ヌシビームを屈曲させて楽々回避
さらには
4話でりんが突いた弱点をピンポイント攻撃!
まるで重力レンズのようだ、あっという間に倒してしまった
ていうかあの時の目の色、そういうことだったのか
本体の葉とみどりちゃんの葉を混ぜた一撃、という意味だと思っていたが、まさかこの時に見ていたとは…
つまりこの目がりょくから貰った目ということなのだろう
自由に見れるわけではなさそうなので、りんの本体色が発動した時だけ視界が共有されると思われる
りなじのようにかしこい人なら、りんがりょく同様に目が良いことと、3話りなの「りょくちゃんの」発言で察せたのだろうか…自分には到底思い付けなかった
いずれにしても視界共有の機会はほぼ無いようで、他の姉妹同様わかばのことも全く知らなかった
りん自身で姉妹の存在に気付いていたら、彼女たちももっと早くに出て来れていたのかも
そのあたりの仕組みは未だ不明である
あと赤い木、そんなに目新しさはなかったようだ
そもそも赤い木はりりが作り出したもの、りりの分身でありかつ頭脳担当のりょくにとっては十分想像の範囲内だったのだろう
◯ばっつーん、てなあ達成!
まさかこう使うとは思わなかった
裏姉妹の技は全てカッコいいが、これが自分的に一番グッときた
何かが延長する、というのが子供の頃からすごく好きなのである、如意棒とか
教師が白板や黒板を指す指示棒を買って、伸ばして振り回したりしてよく遊んでいた
この柳に風のような受け流しもカッコいい、人間であれば武術の達人である
そして
開眼!!
片目だけ一瞬、というのがまた良い
「お前など片目で十分だ」ということなのか、本気で攻撃する時に嬉しくて開いてしまうのか、どちらにしても痺れた
そしてやはり強い
特殊な根をばっつーんした上に普通じゃない壁も破壊、そのまま本体の幹も吹っ飛ばすという…全く破格だナ!
ディオが吸血鬼化した直後に警官をぶん投げた時の連鎖殺傷を思い出した、力を超えた力である
これで、りんの方が「全然強い」というのだ
確かにりんのようにスーパージャンプする姉妹はいない、体のつくりが根本的に違うのだろう
◯赤い木とみどりちゃん
みどりちゃんを刺したというより自分の拳を突き込んでいた、これ一時的に右腕失くなっていたのでは?
緑は赤に効く、だから倒せたと考えれば済む話なのだが
みどりちゃんが刺さった直後
マゼンタ混じりの光が炸裂
りりの言う「少しずらした色」とはマゼンタのことだったのか?
だからマゼンタを持つりょう・りんは青い壁を突破できたのか
姉妹の本体はマゼンタで、そこにりりの意思が分割されて存在している
赤い木の本体にマゼンタが含まれていたとしたら、そこに何らかの意思が存在していたと考えてしまうのも無理はないではないか
りりの作り出した赤い木
ワカバが生み、わかばを生んだみどりちゃん
その2者の結合である
例えりり本体やワカバ本体はいなくとも、そこには彼らの意思を継いだ何かが反映されていたのではと思う
両者は邂逅を果たし、愛情から生まれた怪物は全ての因縁と共に散っていったのだ
何年なのか何千年なのか不明だが、ようやく彼らは自分に課せられた役割を終えたのである
最期、赤い木は何か声を発していた
くぐもった声だったが、それが「ワ カ バ」と言っているようにも聞こえた
だとしたらりんと赤い木、2人共が「これで最期」という瞬間にわかばの名を叫んだことになる
そしてりんは生き残り、赤い木は…
◯マゼンタの矢
りんがわかばと落ちてくる直前
右上からマゼンタ色の矢が超高速で落ちていく
最初はりんの軌跡かと思っていたが、この後に出現する位置から考えてどうやら裏姉妹の光らしい
とんでもなく速かったが、肉体が限界を迎えたことで葉=ナノマシーン としての特性で動けるのかも知れない
◯りんはみどりちゃんを取り込んでいた?
立ち昇る緑の光、それはりんから放たれていた
そして、今度こそ侵食されていたっぽいわかばがみるみる回復してゆく
肘に刺していた時にある程度取り込んでいたのか、赤い木に刺さった後で体内に回収されたのか
みどりちゃんが散った場面は描写されていないので、可能性はある
◯りんさんに着けてもらったものなので
りんが着けてくれたみどりちゃんを、わかばはずっと捨てられないでいたらしい
思えばわかばが姉妹たちを称す時、いつも「りんさん達」と言っていた
自分に冷たいりんのことを、健気にずっと想い続けていたのかも知れない
そして姉妹達と出会ってから今まで、わかばはなんらかの形でみどりちゃんを身に付け続けていた
これは緑の葉で傷が治ることを知ったりんが、無意識のうちに巻き続けさせていたのかも知れない
もちろん、りりがそうさせていた可能性もあるだろう
りんが死んだ姉妹の位牌を大事にしているのと同じように、わかばはりんにもらったものをずっと大事にしていたのである
これが愛おしくないわけがない
◯「うるさい、少し待て」
今日のことはもとより、今までずっと閉じ込めてきた気持ちが行動に出たのだろう
そしてこのセリフである
もう抱きしめちゃってるのだから「良かった…」とか「わかば…」とか他に言いようがあると思うのだが、これがいかにもりんらしくてすごく良かった
抱きしめたのは感極まったせいもあるだろうが、先程のわかばのセリフにより、わかばの方も少なからず自分に好意を抱いてくれているという実感が持てたからだと思う
相思相愛になれた、尊い瞬間である
◯裏姉妹、別れの挨拶
最後一回の言葉通り、容量を使い果たした姉妹たちは何処かへ散ってゆく
最後の余力を使って挨拶にきた3人は、ようやくりんが「好き」を見つけたことをとても喜んでいるようだ
「好き」は姉妹たちにとって最も大事なものである
それはりりが最後に残したコマンド「好きに」によるものなのだろう…
◯ここ船の果てじゃん
記憶の葉の映像はりょくにも見えていたらしい
同じ葉の中にいても見れなかったのはブロック毎に区切られているからだろう、PCでいうファイルかフォルダみいなものか
しかしなぜあの映像で「船の果て」だと思ったのか?
あの事故が起きたのがここだから「ここが最後に作っていた島」ということで船の果てだと思ったのか
と最初は考えたのだが、それだと「島の果て」が分かるだけだ
なのでたぶん、りょくの特殊な目で映像を隅々までサーチしたのだと思う
もしかしたらよーく見ると我々にも何かが見えるのかも知れないが…
◯りょう、りく、りょくは新たな葉に保存された?
※12.1話で生存確認!色々と示唆されていたけど、とりあえず視聴前に書いたものをそのままUPします!
「あんだぁここ」
「でっかい葉じゃん!」
などと言いながら散って行った
明らかに、何処か別の場所に移動させられている
最初は船の外かとも思ったが、でっかい葉というのは違うだろう
船の前に葉でできた壁はあったが、りょくがあれを葉とは言うまい
死んでからこれまで裏姉妹たちが保存されていたのはりりが作った記憶の葉である
それを使い切ったので、別の葉に保存されたと考えるのが自然だと思う
そもそも彼女たちは人間ではない、ケムリクサのヒト型である
あの船内ではケムリクサを用い、地球の文化財を転写・プリントアウトしていた
それらは失敗すると廃墟になる、ワカバの言い方からはそこそこ何度も失敗していたように思えた
ワカバが何処から来た異星人なのかは不明だが、限りある資源(ケムリクサ)を元に作業をしていたと思われる
何が言いたいかと言うと、あの船内で散ったケムリクサは、全て巨大な葉に回収され再利用されるのではないか?
1話からずっと、散った葉が何処かに流れていくような描写があった、あれはそういうことだったのでは?
ケムリクサがナノマシーンで、プログラムを与えられ動いているのだとしたら尚更である
特にムシや姉妹たちなどの生命体を作った場合、生きている間に得られた経験、つまりデータを消去するとは思えないのだ
形は無くなるが、蓄積されたデータは保存されフィードバックされる
そもそも「本体の葉」というのは形を成し行動する為に必要なもので、データそのものではないのだろう
当然ごちゃ混ぜに保存されるのではなく、個々の意識がファイルやフォルダごとに保存されると考えるのが自然だ
「でっかい葉」というのは船内の何処かにあるHDDみたいなもの、あるいは船そのものが葉なのかも知れない
そう考えると最初に散ったりなこから、最後に散った裏姉妹に至るまで、全ての生きていたケムリクサの意識はそこに存在していることになる
8話でわかばを「イキガイ」として散っていったシロムシたちも、姉妹たちを守り抜いたみどりちゃんも、りりの意思を忠実に実行した赤い木も…
もちろんケムリクサ化したりりとワカバも、最悪そこには存在していることになる
つまり個体を形成する葉を与えれば、それらはまた形を成すことができるということだ
りりが自らに行った人体のケムリクサ化は、ある意味で不死化の技術だったのでは
危険は伴うのだろうが、確立すれば結構すごい技術だ
ヌシっちを始めとする使役用のムシたちは、純粋なケムリクサから作られたものなのだろう
神経細胞よりも汎用性の高いナノマシーンを連結させ意識を作り出す…遠い未来には現実になりそうな技術だ
2期があるとしたら、その辺の謎に踏み込んで行くのだろうか
◯まんまるちゃん再び
どうも様子を伺っていたらしい動きをしていた
りんの抱擁あたりからいて気を使って出てこなかったのかも
◯「もう喋り方分けなくて良くないか?」
「ナ!」や「にゃ!」はあえてそうしていたらしい
判別するために髪型を変えている、という設定がそういえば同人版にあった気がする
得意な感覚以外の4感が弱い姉妹たちは、それぞれを判別しやすくするためにいろんな工夫をしていたのだ
「もう最後だし」というのは最終回だからというメタ発言かとも思ったが、普通にもうすぐ死ぬのだからという意味だろう
それにしては晴れやかである
そして世界、赤霧が消えりりのいた頃の状態に戻りつつある
事態は収束したのだ
地球滅亡かと思いきやの、本当に意外な展開だった
◯「顔がやわらかいですね」「そうかもな」
「な、何を…っ、そんなことは…ない!」
などとこれまでなら言っていたであろうりんが、好きを自覚し認めたことで素直に受け答えている
りんは元々顔にも出やすい素直なタイプ、一度認めてしまえば自分を偽る性格ではないのだろう
ここでわかばが「なん…ですか…?」と言っているが、藍ちゃんを見て言ったのかりんの反応を見て言ったのか、判断が分かれるところだ
視線はりんの方を見ていたように思える
あと藍ちゃん、飛べたらしい
・宇宙船に開いた穴
藍ちゃんが大量の水に反応したのはこの穴が開いたからだ
位置的に、りょうの攻撃で赤い木が倒れた際に開いたっぽい
この程度の衝撃で穴が開いたのは、赤い木のケムリクサを消す作用が働いていたのだと思う
つまり、船体もケムリクサでできていたのではないだろうか
やはり船全体が「記憶の葉」なのかも
◯りりとワカバ
りりの背が5センチほど伸びている
分割により大人になった、ということなのだろう
死んだと思っていたワカバに会えた…
勝手に推測すると、
この時点でワカバ転生を知り、
ここで自由に行動できるようになり、
ここでワカバの意識とアクセスできたのではないか?
ワカバの心がわかばの底にあるのなら、りりの心はりんの底にある
電話ボックスからわかばが出てくるまでの間、りりはずっと記憶の葉の中で眠っていたのだと思う
何年なのか、何十年なのか、船の外の状況を見ると下手したら何千年とか…
そしてワカバ転生を知ったりりは、おそらく積極的にりんの「好き」を後押ししていたのではないか
もちろんりん自身にも、わかばがりなよを助けた時点でオリジナルの「好き」が芽生え始めていたのだろう
なんなら「処理」されようとするわかばが、自分たちのことを気づかってくれたあたりでそうなっていたかも知れない
これはりんの「好き」を見つける旅であると同時に、りりがワカバを見つける旅でもあったのではないか
もしかしたら裏姉妹たちのように、知らないところで動いていた可能性もある
そのあたりの事情もいずれ知りたいところだ
◯船の外は地球?
ここが地球だとすると疑問がある
最後、新宿あたりを転写している最中ではなかったか?
にも関わらず、これはどうみても大自然の中なのだ
あんなでっかい川は、残念ながら新宿にはない
少し行けば多摩川とかあるけど、周囲の様子を見る限り街並みがない
考えられるのは
1 事故発生時にワカバが宇宙船を操作、なるべく人里離れた場所に不時着させた
宇宙船の姿は、周囲に張り巡らされた壁により人間には見えないか、擬態されている
2 そもそも前からこの場所にいて、空間転送により離れた場所のものを転写していた
宇宙船の姿は、周囲に張り巡らされた壁により人間には見えないか、擬態されている
3 ここはまだ船の中で、姉妹たちがいたのはワカバの作業場だった
4 あれから数千年・数万年単位の時間が経ち文明は衰退、人類は絶滅かそれに近い状態になっている
5 ここはジャパリパーク
1、2あたりが妥当な線だろうか
3はりょくが船の果てと言い切っているのでなさそう
4は文化財がもうすぐ無くなっちゃうみたいな言い方をしていたのであり得る
5は大人の事情で真実は明かせないかも知れないが、裏設定としては十分あり得るし、そうだったら嬉しい
そもそもこの船体、山肌のように見える
だとするとこの船こそが、サンドスターを放出しているあの山なのでは…?
サンドスターは生き物をヒト型ケムリクサにするナノマシーンであり、それを知った人間は試行錯誤の末、長い年月をかけてジャパリパークを作った
ケムリクサも、ヒトに使うと様々な弊害を及ぼすとワカバが言っている
部分的に変質、とか
それをもし動物に使ったとしたら…
ラッキービーストはヌシっちたちと同じく自律行動をしており、同じ技術を流用して作られたと考えられる
どうやって人間がその技術まで知ったのかといえば、ワカバの仕事関係者が人間の中に混じっていたのである
ワカバがやらかした事故処理、補償みたいな感じで
ならばこのあたりはじゃんぐるちほー、あの川はジャガーさんが渡し船をしていた川につながっているのか?
だとしたらりく、わしわしし放題である
あくまで裏設定でありケムリクサ2期にフレンズたちが出てくることはないだろうが、そのあたりぼやかしながら地球を旅する感じになるのかも
まあ、妄想である
実際には1か2か、または例によって全く予想外の事実が明らかになるのだろう
◯「好きだ…!」
告白という認識はないと思うので、これは気持ちをそのまま伝えたのだろう
これまでわかばが自分たちにしてくれたこと、その全てが信じられた結果ともいえる
わかばの「大事」は自分たちだった、それを確信できたのだ
このあとわかばがどういう反応をしたのか、それに対してりんはどう追撃したのか
りんの恥じらう感じはまだあるのか、完全にデレて甘え出すのか…妄想は尽きないが、そのうち描写されると信じている
ちなみにこのくだりを書いているあたりでケムリクサ12.1話が投稿され、いま結構混乱しているのだがとにかく嬉しい
来るとしてもひと月ぐらい後だと思っていたのだが、たつき監督のバイタリティーは想像を絶していた
すこし分けて欲しい。。
◯フォトウェディング
たつき監督がツイッターに上げた公式画像である
末永くお幸せに
まるでりんとわかばの結婚式に勢揃いしたかのような光景だ、2人の照れ具合からして実際そんな感じなのだろう
みんなキラキラしていてる
場所はワカバとりりが暮らしていたあの場所っぽい
りなこ、りなぞう、みどりちゃんも含め、これまでの登場人物たちがちゃんと生きている…とてもエモい結婚写真である
やはり全ては続いているのだ!
ーーーーーーー
で、この後2期の展開を予想しようと思っていたのだが、12.1話が配信された以上それを元にせねばなるまい
なので、その辺は12.1話の感想&考察で書こうと思います!
視聴前に思っていた以上に、本当に予想以上に楽しめた作品でした
商業的にも大成功しているようですし、ゆっくりで良いので是非末永く続けてくれたらと思います!
◯ここすき
ケムリクサ、Amazonプライム
うちの猫が腎不全になってしまいました……
もし「余裕ならあるせ」という方いらっしゃいましたら、支援して頂けると大変助かります
下記から購入すると自動的にAmazonからうちに届くらしいです
https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/3DOOFDUACW01P?ref_=wl_share
もし使い切れない位に届いたら知り合いの猫シェルターに寄付します
勝手なお願いすみません…
ケムリクサ 第12話 感想と考察
ケムリクサ12話、最終回の考察・感想なのだが、ほぼ書き終えてあとは画像を撮って…というところで12.1話が配信されアワアワしている
とりあえずそのまま出します!
今回は伏線回収がメインになると思いきや怒涛のバトル回、と思わせておいて2期へのつなぎ?と思わせて愛の…とにかく激動でした!
ーあらすじー
赤い木が幹ごと歩いてきてしまった
無防備なりんを守るため、わかばは自らを囮にして赤い木を引きつける
りんが起きるまで耐え凌ごうとシールドを張るのだが…
赤い木は無警戒の地面から根を転送!
直前に気づいたわかばだが…
追想から覚めたりんは
赤い根に刺し貫かれた、わかばを発見する…
と思いきや危機一髪、わかばは機転を働かせ命を失わずに済んだ
さすわか!
ならばこのまま一気に!
2人は赤い木目指して駆け抜ける
見事な連携の末、わかばにより強化されたみどりちゃんの一撃を叩き込むが
赤い木は独自の壁を展開!りんの攻撃を弾き返す
さらに
畳み掛けるような赤い木の攻撃により、りんは根に絡め取られてしまった
わかばが地面のケムリクサを操作しりんを解放するも
幹までは操作できず
りんを守るため、自らは赤い根の下敷きになってしまう
そして
わかばは壁を展開
あの時のりりと同じように、りんはわかばと壁で隔てられてしまうのだった
絶望の中で甦るのは…
最後の最後で、ワカバの死を知ったりりの記憶だった
りりは失意のまま消えていったのだ、姉妹たちに「好きに生きて」と伝え残し
りりと同じ悲劇を繰り返したくない…りんは本体の葉を発動させるが
ここで水が枯渇、打つ手は完全に閉ざされてしまう
わかばを失ってしまった…
かつてりりも感じたであろう絶望の中、りんはりつ姉たちの元に帰ろうと振り返ると
りなのまんまるとりつ姉の耳
遠くに見えるのはマゼンタの光
絶体絶命の状況で、彼女たちはりんに未来を託したのだ
そして…
みどりちゃんも失い、最後の力で立ち上がるりつ姉
開かれるりなむの目
2人を守ろうと戦闘形態になるシロ
全てはりんの「好き」のために!
まだ大事なものをはっきりと認識できていないりんに、りつ姉は
「りんの足が今どっち向いてるか見ればいいにゃ」
と促す
そして迷いの中、遂にりんは自分が本当にしたいことに気づく
わかばを取り戻すため、わかば自身が張った障壁を打ち砕くのだ
りりがあの時にできなかったことを、世代を超えて今りんが果たしたのである
わかばの元へ、自分の「好き」の元へと走り出すりん
もう迷いはない、ただ突き進む!
だが、その決意は無情にも
赤い木の猛攻により、手足と共にもぎ取られてしまう
これで最期、という瞬間にりんが発したのは
「わかば」
赤ん坊が初めて覚えた言葉のように、拙くも力強い叫びであった
その叫びに答えるかのように
裏姉妹登場!
りんの叫びが記憶の葉に届いたのか
りんの「好き」を確認した姉妹たちは
「姉ちゃんたちがなんとかしてやっからよ」と本当に頼りになる姉ちゃんのように走り出す!
りくは赤霧発生器官を
りょくはビーム発射器官を
それぞれ難なく倒し
りょうは念願のラスボスとの戦いに歓喜の笑顔で挑む!
受け流して
翻弄し
開眼!
わかばに言った通り、ばっつーんと根と壁を消し去り赤い木を吹っ飛ばしてしまった
既に死んでいるせいか、皆かなり強い
道は開かれた、あとは叩き込むだけだ
りんは持てる力を全て振り絞り、葉を散らしながら特攻
そして完璧な一撃を
赤い木、本体の幹に叩き込んだ
幾度かの閃光を発しながら、赤い木は
何かを叫びながら散って行った…
彼の生存だけを望み手を伸ばしたりんは
無事わかばを奪還、緑の光に包み込んでわかばを癒してゆく
背後には散ってゆく赤い木、わかばも勝利を知りようやく安堵できたようだ
赤い木に囚われたわかばを守っていたのは
体に巻かれていたみどりちゃん
りんに着けてもらったものだからと、わかばはこれをずっとそのままにしていたのだ
それを聞いたりんは…
感極まり、思わずわかばを抱きしめてしまう
わかばは生きていて、自分を大事に想ってくれていた
愛おしさに耐えきれなくなったのだろう
だから、しばらくこのままで…
そこに裏3姉妹が再登場
無粋なタイミングかもしれないが、彼女たちにはもう時間がないのだ
りんとは過去にお別れを済ませたということで、実はわかばに会いに来てくれたらしい
「おめでとう」「やったね」とわかばをことほぐ3人
わかばのどこが良いのかは分からないらしいが、りんの「好き」が無事でみんな嬉しいようだ
そしてお別れの時間
悲しむりんを諭し、3人は赤い木の葉と同じ方向へ散ってゆく
意味深な言葉を響かせながら
赤い根が消えたことでりつ姉たちの戦闘も終了、なんとか危機を乗り越えたようだ
もちろんシロも大活躍、船長であるわかばとの約束を果たした
しかし、水がもうない…
わかばを助けたはいいが、結局はここで果てる運命
そこはもう覚悟ができているようで、特に悲観もせずりんはわかばと一緒にひと休みすることに
「りんさん、顔がやわらかいですね」
わかばの言葉に、
「そうかもな」
と、おそらく笑顔で返すりん
この短時間で変われば変わるものである
そこに
宙を泳いで藍ちゃん登場!
そちらへ歩きかけたわかばを、
「またどこかへ行かれたらかなわん」
と、引き止める
もう死ぬと分かっていても、それまでは側にいて欲しいのだろう
だが、藍ちゃんの向かった先には
これまでに見たことがないほどの強い光が差し込んでいて…
亀裂の外へ行く直前
少しだけ成長したりりがワカバに駆け寄る姿
…りんと同じくりりも「好き」に逢えたのだろうか
そしてロスタイムに訪れた驚愕の光景
ここは「船」の外らしい
赤い霧も青い霧も、廃墟もアカムシもいない
正常な大自然の風景である
これまで姉妹たちが必死に戦っていた世界は、全てワカバの宇宙船内、いわば箱庭の中だったのだ
そして眼下には…流れる大きな川
りつ姉たちはまだ数日は生きていると言っていた、つまり全員助かるのだ
わかばが自分のことより姉妹たちの生存を喜ぶ横で
りんの張り詰めた精神が決壊、昔の「泣き虫」に戻っていた
「好き」も見つけて、水も見つけた
あの地獄のような世界から抜け出し、ここで全てが報われたのだ
泣き止んだりんは一息深呼吸をしてから
「わかば」
「好きだ…!」
同人版最初の言葉から続いていたテーマが、ここで完全成就したのだ
突然の「好き」を受けたわかばの様子がすごく気になるが、そこはいつか描かれるだろう
今はとにかく、2人に「おめでとう」とだけ言いたい
あと、永遠に爆発しろと
ー感想と考察ー
ネタバレありです、是非本編を!
思った通り前回考察も粉微塵に打ち砕かれたが悔いはない、むしろ嬉しい
なお12.1話は考慮に入れなかったです、それはまた後ほど!
◯わかば生きてた!
侵食ではなく、普通に流血だった
なんとみどりちゃんの葉ごと貫かせ、攻撃を受けると同時に治癒させていた
反応の速さもさることながら、ジョセフ並みの策士である
こいつ、心配させやがって…(泣)
◯動く幹
形状が大変禍々しい…作られた時より進化しているのか、みどりちゃんと違いヒトっぽくも見える
紫の自律思考によるものだろうが、りんが「りりの因縁」と言っているのが気になる
ケムリクサに反応したらしいが、どの程度の意思を持って行動してるのだろうか?
もしかしたらあそこにはりりが、りりの想いが存在しているのだろうか
明確な意思まではなくとも、稚拙な感情のままワカバを求めて動いてきたのでは…
だとしたら悲しい
さらにここで気になるのは、みどりちゃんも意思を持っているのかということだ
りつ姉が動かさない限り動かなそうではあるが、しかし意思の疎通がなされていると考えることもできる
希望としては、ワカバの意思が宿っている、いたのだと思いたい
そこから明確な形で転生したのがわかばであると
潜在意識にりりとの記憶はあるみたいなので、いずれワカバとしての記憶も戻るのだろう
これまた希望としては裏姉妹のように入れ替わりで現れるか、取り戻した記憶でケムリクサの機能を使い2人に分割してほしい
今のわかばは今のままで、りんと幸せになって欲しいのだ
◯わかばのケムリクサ技術
箱型と壁型があるのか、壁を四方八方に設置して箱にしているのか
2回目の壁は、ちゃんと地面にも作ってりんを守っている、頼れる男だ
あと
これわかばは囮に使っていたが、本来の使用用途は分からないままだった
ていうか灯りに使ってたきいろちゃんの中身か?
今回ケムリクサの仕組みや出自については一切触れられていないので、今後はそっちをメインにした話が作られそうである
◯根は転送されている
みどりさんと同じく、と言っている
みどりちゃんあれ、根を転送していたのか…
りなたちの能力と関係しているのだろう
◯あれは9島の
例のタガメに侵食されていた壁のことか
あれは赤霧混じりだったが、これは赤そのもの
紫の自律行動で壁を作ることも学習したのだろう、さすが天才の作った木である
◯わかばが操作したケムリクサ
これは、赤い木の一部?
それとも紫の木だろうか?
赤い木にも紫は含まれているはずなので、連動しているのかも
ダメージというより怯えて後退したようにも見える
この蜘蛛の巣状の形に意味がありそうな気もする、よーく考えたら分かるのかも知れないが…
もしかして9島や10島で見えていた、島を支えているあの不気味なやつを発動させたのだろうか?
赤霧と拮抗しているようにも見えたので、苦手なものなのかも知れない
◯禁
りりが作ったものなので、りりにしか解除できない?
それとも赤い木が学習し、独自に操作できなくしているのか
警告ではなくて禁止、というところに絶対的な拒絶を感じる
◯りんを守るわかば
またしても自分を捨て、りんを守った
そしてりんもこの時、自分の気持ちをかなり強く意識し始めている
失って始めて気づく気持ち、それがぎりぎりで認識できたのだろう
りつ姉たちはとっくに気づいていたようだが
先代ワカバの作ったものに比べたら薄いが、一枚の葉でも壁を作れた
ケムリクサ、使いこなせば底知れない力を秘めているらしい
そしてこのシーン
OPで何度も見たこのりんの姿
相手はわかばであってわかばにあらず、りんを守るためにわかばが展開した壁だった
りりと同じく、わかばに守られたことでわかばと離れ離れになってしまったのだ
これは予想できなかった
◯りり最後の記憶
「抽出から分割、身体が6つと、記憶が一枚
薄くなった所に強化
あとは処理が終わるのを待つだけ
念のためのメモも、あるね
抽出が終わったら大人の私が6人
不思議よねー、私の記憶かあ、随分はっきり」
天才の独り言は難しい
用意した葉は既に本体の葉の形になっている、記憶の葉は実質りりの本体になるのだろうか
自分から抽出した葉をそれぞれ6つの葉に分配し、最初の部分だけ使ったから薄くなった部分ができるのか?
「処理」という言葉はりんたちが言う「処理」とも関係がある?
みどりちゃんはアカムシを治癒させてシロムシに戻していたので、形態変化させることを「処理」と認識しているのかも
りりの記憶に地球での生活は映ってなかったが、それはたまたまだろうか
◯ワカバのいる場所、少しでも詳しく
これは記憶ではなく、リアルタイムで葉の映像を見てるっぽい
おそらく赤い葉がカメラだろう、自分で作ったものなのでそういった機能を付与していてもおかしくはない
むしろりりなら確実を期すためにやりそう
◯苗床になったワカバ
触媒ではなく苗床だった…冬虫夏草みたいなものである
りりはこれを見て、ワカバは死んだと思い込んでしまった
ワカバは「また会える」とは言ったものの、どういう形で会えるのかは伝えてなかった
りりがそう思ってしまうのも無理はない
ワカバもまさか、りりがあんな行動をとるとは思ってもみなかったのだろう
結果的にはお互い不死に近い状態で再会できるので、時間がかかるというのならむしろ良かったのではないか…
◯「好きに…」
自分も、自分たちもワカバのことは忘れた方がいい
だってもう、ワカバはいないのだから…
絶望の中で6姉妹を産んだりり
もし分割作業前にこのことに気づいたとしたら、りりは自ら命を絶っていたかも知れない
また分割後もワカバに関する記憶が残っていたとしたら、やはりその個体は命を絶っていた可能性がある
それが同人版で赤霧に飛び込んだ「ななし」の真実だったのだろうか
ここで記憶を封じたのは、おそらく正解だったのだ
◯まんまる転送
こんな時だけどかわいい…
みどりちゃんとももちゃんは転送したとして、この子はトコトコ歩いてきたのだろうか
みどりちゃんとももちゃんを転送する前は葉を含んでいないので、たぶん襲われはしない
高いところとかはぴょんぴょんして登ってきたのかも、身軽そうである
普通に全部転送されたのかも知れないが
◯みどりちゃん、倒れる
音もなく倒れたのが、りつ姉の心を表しているようでつらかった
力尽きて倒れたともとれるし、核を抜いたので倒れたともとれる
りつ姉にとっては苦渋の決断だったと思うが、いずれにしろあの場にいたらみどりちゃんも死んでしまうのである
ならばりんの「好き」のために…そう考えたのだろう
みどりちゃんの最期ははっきりと確認されておらず、結果的には全てにおいて正しい決断だったのかも知れない
りつ姉の「好き」だけが失われるなんて思えないのだ
◯りん、何かに気づく
みどりちゃんとももちゃんの感触で、りつ姉たちの状況がわかったのだろうか
あるいはももちゃんの状態で、本体の葉を一時的に再生できることを知ったのかも
◯2人はとっくにりんの「好き」に気づいていた
りんは顔にも出やすく行動にも出ていたので、相当前に気づいていたのだろう
3話の終わり頃には気づいていたのではないか?
◯りつ姉、手あった!
手が見えた、竹ひご人間ではなかった!
9話でのあれは自分の勘ぐりすぎだったか…
そして強そうな構えをとった
いかにも功夫娘がとりそうな構えであり、元々は肉弾戦の猛者だったことを彷彿とさせる
りょうが言っていた通り、りつ姉は好きなものを守る時にこそ最大の力を発揮するのだろう
◯シロの戦闘形態
この姿は4島で襲ってきた時と同じだ
赤霧にやられていたせいであんな姿になっていたのではなく、元々こういう「ヌシ」としての能力は持っていたのだ
きっとヌシっちやヌシじやヌシぞうも同じことが可能だったのだろう
この時に姉妹全員の生存ルートを確信した、ヌシが通常アカムシに負けるとは思えなかったからだ
さらに「シロ リナリツ マモル」とも言っている
わかばにもそう言っている、ならば必ず守るだろう
あとここ、何気に自分を「シロ」と呼称しているのが尊い
◯ももちゃんで本体を強化?
厚さはそれほどでもないが、壁を一撃で破壊している
もう本体の葉に水は無かったはずなので、ももちゃんかみどりちゃんを取り込んでの再生と思われる
この直後の裏姉妹登場を考えると、ももちゃんだろうか
◯赤い木がわかばを殺さず抱っこしている?
その前に何度か刺したり叩いたりはしていたのだが、これを見る限りではトドメを刺そうとしていない
…りりがそこにいるのだろうか?
りりそのものではないにせよ、りりの想い=因縁がそうさせているのかも知れない
そう考えると少し悲しい
◯みどりちゃんを腕に刺している
最初肘から先をみどりちゃん化しているのかと思ったが、よく見たら肘裏から刺し貫いて使っていた
手を自由に使うという意味と、体内に取り込むという意味、そして何があっても離さないようにという意味だと思う
◯唐草模様の根
黒地に赤の唐草模様、いかにも強力そうな根
これが「少しずらした色」かとも思ったが、少しではないのでたぶん違うだろう
唐草模様といえばケムリクサの模様、その濃度を濃くして強化しているとか、意思を持たせているとか?
◯「わかば!」
ここ、わかばではなく自分がやられる直前の場面で叫んでいる
自分が死ぬとわかばを助けることができなくなる、だから叫んだのだ
この時点でもう、わかばのことしか考えていなかったのである
そしてβ版でも書いたが、たどたどしい発音がほんと胸にしみる…
◯裏姉妹勢揃い
なぜ3人同時に出て来られたのか?
あとりんが寝ている間だけではなかったのか?
まあ寝ている間だけというのはただの憶測だったが、同じ葉に全員が保存されていて使用できるのは1人ずつ、というのは9話で示されていた通りである
あ、でもわかばの「それ同時には出られないんですか?」にはちゃんと答えてなかったな
とりあえず考えられるのは2つ
ひとつはももちゃんの葉の力
りなたちはももちゃんで増えていた
そして10話で「1人増やせそうな感じナ!」などと言っていた
エネルギー満タンのももちゃんで、りょうたちはそれぞれの個性を持ったまま増殖できたのではないか
またそれを見越して、りなはももちゃんを転送したのでは
この場合、裏姉妹の存在に気づいてないのはりんだけだったことに
りくに「普通気づくべ」と言われていたのであり得る
とするとこの時に散っていたのはももちゃんの葉だったのか?
もうひとつは、りんが「好き」を自覚しそれを声にしたから
裏姉妹が保存されていた場所は本体の葉ではなく、記憶の葉だった
りりの記憶が支配している葉である
りんの叫びによって葉の制限が解かれ、3人は自由に出て来れるようになったのでは?
あるいは単に、りんが「好き」を自覚するまで待っていたとか
「あいつが本気になるまでは放っとこうぜ(りく)」的な
「やっぱ好きじゃないとね〜」とりょうは言っていた
りつ姉は好きなものの為に戦っていたから強かったとも
そして好きなものを見つけたりんは、自分たちの姿を見てもぶれることはない、泣き崩れることもない
そうして
「そうそう、それだわぁ」
「姉ちゃんたちがなんとかしてやっからよ」
彼女たちはりんのためにだけ(りょうは実益も兼ねて)、最後の一回を使ったのではないかと
3人同時に出れたのはももちゃん説が強いと思うが、叫びの力で出て来れたというのはありそうな感じではある
何より美しいではないか!
◯記憶の葉に保存されていたということは
りんが無意識に保存していたとかではなく、記憶の葉の機能として自動的に保存されていたらしい
りょくが散った時、記憶の葉を持っていたのはりょうだったはずだからである
りりがそう設定したのか、そもそもケムリクサにはそういう性質があるのか
これは姉妹たちの最後の言葉でも示唆されているので、この後でまた考えてみたいと思う
◯走り方
りくだけが普通の人間のように走っており、りょう・りょくはナルト走りである
6話考察でも少し書いたが、りくの身体感覚が最も人間に近いからではないか
方向を変えたからかも知れないが、実際りくが一番速かったように見えた
◯りくのリベンジ?
「あれめんどくせーんだよなあ」などと、一度戦ったことがあるかのような物言いだった
大規模な赤霧はりょくの時だった
りょくがやられたアカムシを、りくが退治していたということか
この三角と四角から赤霧が出ているのだと思うのだが、形に何の意味があるのか考えてみた
りりの幼さを「まるさんかくしかく」という基本図形が表しているのかな?程度しか思いつかなかった…
◯とある超電磁りく
数本のケムリクサを投げ赤い木を取り囲むように配置、その上を滑るように高速移動したりく
わかばを打った時に電撃っぽい感じだったので、おそらく電磁誘導方式ではないか
動きとしては浮上式のリニアモーターカーに似ているが、最終的には長距離加速ののちに射出されているので(実際には途中でジャンプしているが)レールガンにも見える
科学考証など必要なく、りく自身がケムリクサだからこそ可能な技だろう
そして
マフラーに本体の葉のエネルギーを集めていると思われる
が、まさかのマフラーが本体もあるかも
先程の電気ケムリクサと混ぜて使っているのか、単に浮くために使っているのか
最後の1回だからか、豪快に使っているのが良い
◯見てたよ
髪の目を使いケムリクサレンズを展開、ヌシビームを屈曲させて楽々回避
さらには
4話でりんが突いた弱点をピンポイント攻撃!
まるで重力レンズのようだ、あっという間に倒してしまった
ていうかあの時の目の色、そういうことだったのか
本体の葉とみどりちゃんの葉を混ぜた一撃、という意味だと思っていたが、まさかこの時に見ていたとは…
つまりこの目がりょくから貰った目ということなのだろう
自由に見れるわけではなさそうなので、りんの本体色が発動した時だけ視界が共有されると思われる
りなじのようにかしこい人なら、りんがりょく同様に目が良いことと、3話りなの「りょくちゃんの」発言で察せたのだろうか…自分には到底思い付けなかった
いずれにしても視界共有の機会はほぼ無いようで、他の姉妹同様わかばのことも全く知らなかった
りん自身で姉妹の存在に気付いていたら、彼女たちももっと早くに出て来れていたのかも
そのあたりの仕組みは未だ不明である
あと赤い木、そんなに目新しさはなかったようだ
そもそも赤い木はりりが作り出したもの、りりの分身でありかつ頭脳担当のりょくにとっては十分想像の範囲内だったのだろう
◯ばっつーん、てなあ達成!
まさかこう使うとは思わなかった
裏姉妹の技は全てカッコいいが、これが自分的に一番グッときた
何かが延長する、というのが子供の頃からすごく好きなのである、如意棒とか
教師が白板や黒板を指す指示棒を買って、伸ばして振り回したりしてよく遊んでいた
この柳に風のような受け流しもカッコいい、人間であれば武術の達人である
そして
開眼!!
片目だけ一瞬、というのがまた良い
「お前など片目で十分だ」ということなのか、本気で攻撃する時に嬉しくて開いてしまうのか、どちらにしても痺れた
そしてやはり強い
特殊な根をばっつーんした上に普通じゃない壁も破壊、そのまま本体の幹も吹っ飛ばすという…全く破格だナ!
ディオが吸血鬼化した直後に警官をぶん投げた時の連鎖殺傷を思い出した、力を超えた力である
これで、りんの方が「全然強い」というのだ
確かにりんのようにスーパージャンプする姉妹はいない、体のつくりが根本的に違うのだろう
◯赤い木とみどりちゃん
みどりちゃんを刺したというより自分の拳を突き込んでいた、これ一時的に右腕失くなっていたのでは?
緑は赤に効く、だから倒せたと考えれば済む話なのだが
みどりちゃんが刺さった直後
マゼンタ混じりの光が炸裂
りりの言う「少しずらした色」とはマゼンタのことだったのか?
だからマゼンタを持つりょう・りんは青い壁を突破できたのか
姉妹の本体はマゼンタで、そこにりりの意思が分割されて存在している
赤い木の本体にマゼンタが含まれていたとしたら、そこに何らかの意思が存在していたと考えてしまうのも無理はないではないか
りりの作り出した赤い木
ワカバが生み、わかばを生んだみどりちゃん
その2者の結合である
例えりり本体やワカバ本体はいなくとも、そこには彼らの意思を継いだ何かが反映されていたのではと思う
両者は邂逅を果たし、愛情から生まれた怪物は全ての因縁と共に散っていったのだ
何年なのか何千年なのか不明だが、ようやく彼らは自分に課せられた役割を終えたのである
最期、赤い木は何か声を発していた
くぐもった声だったが、それが「ワ カ バ」と言っているようにも聞こえた
だとしたらりんと赤い木、2人共が「これで最期」という瞬間にわかばの名を叫んだことになる
そしてりんは生き残り、赤い木は…
◯マゼンタの矢
りんがわかばと落ちてくる直前
右上からマゼンタ色の矢が超高速で落ちていく
最初はりんの軌跡かと思っていたが、この後に出現する位置から考えてどうやら裏姉妹の光らしい
とんでもなく速かったが、肉体が限界を迎えたことで葉=ナノマシーン としての特性で動けるのかも知れない
◯りんはみどりちゃんを取り込んでいた?
立ち昇る緑の光、それはりんから放たれていた
そして、今度こそ侵食されていたっぽいわかばがみるみる回復してゆく
肘に刺していた時にある程度取り込んでいたのか、赤い木に刺さった後で体内に回収されたのか
みどりちゃんが散った場面は描写されていないので、可能性はある
◯りんさんに着けてもらったものなので
りんが着けてくれたみどりちゃんを、わかばはずっと捨てられないでいたらしい
思えばわかばが姉妹たちを称す時、いつも「りんさん達」と言っていた
自分に冷たいりんのことを、健気にずっと想い続けていたのかも知れない
そして姉妹達と出会ってから今まで、わかばはなんらかの形でみどりちゃんを身に付け続けていた
これは緑の葉で傷が治ることを知ったりんが、無意識のうちに巻き続けさせていたのかも知れない
もちろん、りりがそうさせていた可能性もあるだろう
りんが死んだ姉妹の位牌を大事にしているのと同じように、わかばはりんにもらったものをずっと大事にしていたのである
これが愛おしくないわけがない
◯「うるさい、少し待て」
今日のことはもとより、今までずっと閉じ込めてきた気持ちが行動に出たのだろう
そしてこのセリフである
もう抱きしめちゃってるのだから「良かった…」とか「わかば…」とか他に言いようがあると思うのだが、これがいかにもりんらしくてすごく良かった
抱きしめたのは感極まったせいもあるだろうが、先程のわかばのセリフにより、わかばの方も少なからず自分に好意を抱いてくれているという実感が持てたからだと思う
相思相愛になれた、尊い瞬間である
◯裏姉妹、別れの挨拶
最後一回の言葉通り、容量を使い果たした姉妹たちは何処かへ散ってゆく
最後の余力を使って挨拶にきた3人は、ようやくりんが「好き」を見つけたことをとても喜んでいるようだ
「好き」は姉妹たちにとって最も大事なものである
それはりりが最後に残したコマンド「好きに」によるものなのだろう…
◯ここ船の果てじゃん
記憶の葉の映像はりょくにも見えていたらしい
同じ葉の中にいても見れなかったのはブロック毎に区切られているからだろう、PCでいうファイルかフォルダみいなものか
しかしなぜあの映像で「船の果て」だと思ったのか?
あの事故が起きたのがここだから「ここが最後に作っていた島」ということで船の果てだと思ったのか
と最初は考えたのだが、それだと「島の果て」が分かるだけだ
なのでたぶん、りょくの特殊な目で映像を隅々までサーチしたのだと思う
もしかしたらよーく見ると我々にも何かが見えるのかも知れないが…
◯りょう、りく、りょくは新たな葉に保存された?
※12.1話で生存確認!色々と示唆されていたけど、とりあえず視聴前に書いたものをそのままUPします!
「あんだぁここ」
「でっかい葉じゃん!」
などと言いながら散って行った
明らかに、何処か別の場所に移動させられている
最初は船の外かとも思ったが、でっかい葉というのは違うだろう
船の前に葉でできた壁はあったが、りょくがあれを葉とは言うまい
死んでからこれまで裏姉妹たちが保存されていたのはりりが作った記憶の葉である
それを使い切ったので、別の葉に保存されたと考えるのが自然だと思う
そもそも彼女たちは人間ではない、ケムリクサのヒト型である
あの船内ではケムリクサを用い、地球の文化財を転写・プリントアウトしていた
それらは失敗すると廃墟になる、ワカバの言い方からはそこそこ何度も失敗していたように思えた
ワカバが何処から来た異星人なのかは不明だが、限りある資源(ケムリクサ)を元に作業をしていたと思われる
何が言いたいかと言うと、あの船内で散ったケムリクサは、全て巨大な葉に回収され再利用されるのではないか?
1話からずっと、散った葉が何処かに流れていくような描写があった、あれはそういうことだったのでは?
ケムリクサがナノマシーンで、プログラムを与えられ動いているのだとしたら尚更である
特にムシや姉妹たちなどの生命体を作った場合、生きている間に得られた経験、つまりデータを消去するとは思えないのだ
形は無くなるが、蓄積されたデータは保存されフィードバックされる
そもそも「本体の葉」というのは形を成し行動する為に必要なもので、データそのものではないのだろう
当然ごちゃ混ぜに保存されるのではなく、個々の意識がファイルやフォルダごとに保存されると考えるのが自然だ
「でっかい葉」というのは船内の何処かにあるHDDみたいなもの、あるいは船そのものが葉なのかも知れない
そう考えると最初に散ったりなこから、最後に散った裏姉妹に至るまで、全ての生きていたケムリクサの意識はそこに存在していることになる
8話でわかばを「イキガイ」として散っていったシロムシたちも、姉妹たちを守り抜いたみどりちゃんも、りりの意思を忠実に実行した赤い木も…
もちろんケムリクサ化したりりとワカバも、最悪そこには存在していることになる
つまり個体を形成する葉を与えれば、それらはまた形を成すことができるということだ
りりが自らに行った人体のケムリクサ化は、ある意味で不死化の技術だったのでは
危険は伴うのだろうが、確立すれば結構すごい技術だ
ヌシっちを始めとする使役用のムシたちは、純粋なケムリクサから作られたものなのだろう
神経細胞よりも汎用性の高いナノマシーンを連結させ意識を作り出す…遠い未来には現実になりそうな技術だ
2期があるとしたら、その辺の謎に踏み込んで行くのだろうか
◯まんまるちゃん再び
どうも様子を伺っていたらしい動きをしていた
りんの抱擁あたりからいて気を使って出てこなかったのかも
◯「もう喋り方分けなくて良くないか?」
「ナ!」や「にゃ!」はあえてそうしていたらしい
判別するために髪型を変えている、という設定がそういえば同人版にあった気がする
得意な感覚以外の4感が弱い姉妹たちは、それぞれを判別しやすくするためにいろんな工夫をしていたのだ
「もう最後だし」というのは最終回だからというメタ発言かとも思ったが、普通にもうすぐ死ぬのだからという意味だろう
それにしては晴れやかである
そして世界、赤霧が消えりりのいた頃の状態に戻りつつある
事態は収束したのだ
地球滅亡かと思いきやの、本当に意外な展開だった
◯「顔がやわらかいですね」「そうかもな」
「な、何を…っ、そんなことは…ない!」
などとこれまでなら言っていたであろうりんが、好きを自覚し認めたことで素直に受け答えている
りんは元々顔にも出やすい素直なタイプ、一度認めてしまえば自分を偽る性格ではないのだろう
ここでわかばが「なん…ですか…?」と言っているが、藍ちゃんを見て言ったのかりんの反応を見て言ったのか、判断が分かれるところだ
視線はりんの方を見ていたように思える
あと藍ちゃん、飛べたらしい
・宇宙船に開いた穴
藍ちゃんが大量の水に反応したのはこの穴が開いたからだ
位置的に、りょうの攻撃で赤い木が倒れた際に開いたっぽい
この程度の衝撃で穴が開いたのは、赤い木のケムリクサを消す作用が働いていたのだと思う
つまり、船体もケムリクサでできていたのではないだろうか
やはり船全体が「記憶の葉」なのかも
◯りりとワカバ
りりの背が5センチほど伸びている
分割により大人になった、ということなのだろう
死んだと思っていたワカバに会えた…
勝手に推測すると、
この時点でワカバ転生を知り、
ここで自由に行動できるようになり、
ここでワカバの意識とアクセスできたのではないか?
ワカバの心がわかばの底にあるのなら、りりの心はりんの底にある
電話ボックスからわかばが出てくるまでの間、りりはずっと記憶の葉の中で眠っていたのだと思う
何年なのか、何十年なのか、船の外の状況を見ると下手したら何千年とか…
そしてワカバ転生を知ったりりは、おそらく積極的にりんの「好き」を後押ししていたのではないか
もちろんりん自身にも、わかばがりなよを助けた時点でオリジナルの「好き」が芽生え始めていたのだろう
なんなら「処理」されようとするわかばが、自分たちのことを気づかってくれたあたりでそうなっていたかも知れない
これはりんの「好き」を見つける旅であると同時に、りりがワカバを見つける旅でもあったのではないか
もしかしたら裏姉妹たちのように、知らないところで動いていた可能性もある
そのあたりの事情もいずれ知りたいところだ
◯船の外は地球?
ここが地球だとすると疑問がある
最後、新宿あたりを転写している最中ではなかったか?
にも関わらず、これはどうみても大自然の中なのだ
あんなでっかい川は、残念ながら新宿にはない
少し行けば多摩川とかあるけど、周囲の様子を見る限り街並みがない
考えられるのは
1 事故発生時にワカバが宇宙船を操作、なるべく人里離れた場所に不時着させた
宇宙船の姿は、周囲に張り巡らされた壁により人間には見えないか、擬態されている
2 そもそも前からこの場所にいて、空間転送により離れた場所のものを転写していた
宇宙船の姿は、周囲に張り巡らされた壁により人間には見えないか、擬態されている
3 ここはまだ船の中で、姉妹たちがいたのはワカバの作業場だった
4 あれから数千年・数万年単位の時間が経ち文明は衰退、人類は絶滅かそれに近い状態になっている
5 ここはジャパリパーク
1、2あたりが妥当な線だろうか
3はりょくが船の果てと言い切っているのでなさそう
4は文化財がもうすぐ無くなっちゃうみたいな言い方をしていたのであり得る
5は大人の事情で真実は明かせないかも知れないが、裏設定としては十分あり得るし、そうだったら嬉しい
そもそもこの船体、山肌のように見える
だとするとこの船こそが、サンドスターを放出しているあの山なのでは…?
サンドスターは生き物をヒト型ケムリクサにするナノマシーンであり、それを知った人間は試行錯誤の末、長い年月をかけてジャパリパークを作った
ケムリクサも、ヒトに使うと様々な弊害を及ぼすとワカバが言っている
部分的に変質、とか
それをもし動物に使ったとしたら…
ラッキービーストはヌシっちたちと同じく自律行動をしており、同じ技術を流用して作られたと考えられる
どうやって人間がその技術まで知ったのかといえば、ワカバの仕事関係者が人間の中に混じっていたのである
ワカバがやらかした事故処理、補償みたいな感じで
ならばこのあたりはじゃんぐるちほー、あの川はジャガーさんが渡し船をしていた川につながっているのか?
だとしたらりく、わしわしし放題である
あくまで裏設定でありケムリクサ2期にフレンズたちが出てくることはないだろうが、そのあたりぼやかしながら地球を旅する感じになるのかも
まあ、妄想である
実際には1か2か、または例によって全く予想外の事実が明らかになるのだろう
◯「好きだ…!」
告白という認識はないと思うので、これは気持ちをそのまま伝えたのだろう
これまでわかばが自分たちにしてくれたこと、その全てが信じられた結果ともいえる
わかばの「大事」は自分たちだった、それを確信できたのだ
このあとわかばがどういう反応をしたのか、それに対してりんはどう追撃したのか
りんの恥じらう感じはまだあるのか、完全にデレて甘え出すのか…妄想は尽きないが、そのうち描写されると信じている
ちなみにこのくだりを書いているあたりでケムリクサ12.1話が投稿され、いま結構混乱しているのだがとにかく嬉しい
来るとしてもひと月ぐらい後だと思っていたのだが、たつき監督のバイタリティーは想像を絶していた
すこし分けて欲しい。。
◯フォトウェディング
たつき監督がツイッターに上げた公式画像である
末永くお幸せに
まるでりんとわかばの結婚式に勢揃いしたかのような光景だ、2人の照れ具合からして実際そんな感じなのだろう
みんなキラキラしていてる
場所はワカバとりりが暮らしていたあの場所っぽい
りなこ、りなぞう、みどりちゃんも含め、これまでの登場人物たちがちゃんと生きている…とてもエモい結婚写真である
やはり全ては続いているのだ!
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で、この後2期の展開を予想しようと思っていたのだが、12.1話が配信された以上それを元にせねばなるまい
なので、その辺は12.1話の感想&考察で書こうと思います!
視聴前に思っていた以上に、本当に予想以上に楽しめた作品でした
商業的にも大成功しているようですし、ゆっくりで良いので是非末永く続けてくれたらと思います!
◯ここすき
ケムリクサ、Amazonプライム
うちの猫が腎不全になってしまいました……
もし「余裕ならあるせ」という方いらっしゃいましたら、支援して頂けると大変助かります
下記から購入すると自動的にAmazonからうちに届くらしいです
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もし使い切れない位に届いたら知り合いの猫シェルターに寄付します
勝手なお願いすみません…