年内には追いつく宣言をしてみたい♪( ´▽`)



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鬼教官、キース・シャーディスの元へ赴いた調査兵団一行


良く見るとジャンの後ろに背後霊が…
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彼らがキースの猛特訓を受けていたのはほんの数ヶ月前、恐怖の記憶は未だサシャに新しいのである





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キースはグリシャに関し有益な情報は持っていないが、ただの思い出話ならば聞かせられるという




そして傍観者は語り始めるのだ、胸の奥に封印した昏い青春を…


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キースがグリシャと初めて会ったのはなんと壁の外!

しかも、どういう訳かその日は巨人遭遇率が極端に低かったのだという

めっちゃ驚くキースに対し、薄汚れた服を着たグリシャは…

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こっちこそびっくりだよ!と言わんばかりの態度

これは壁内世界の成り立ちや、巨人というものを知っている側の態度に思える

にも関わらず、壁の中の情報を全く得ていない…

これではまるで、あの獣の巨人のようではないか

とするとグリシャも壁外勢力の1人なのだろうか?

しかし当時のキースにそんな発想が出てくる筈もなく、なんだかよく分からない不審者みたいな感じで保護するのだった


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若き日のハンネス、この頃から勤務中に飲んでいる。うらやましい(^。^)


そしてどうやら、グリシャは記憶障害を起こしているようだ

記憶障害と言えばあの注射が思い起こされるが…

それが本当か嘘かは分からないが、自分の名前と医者であることだけは覚えているのだという

おそらくそれ以外にも覚えていることはあるのだろう、先ほど言った巨人のことや壁の成り立ちなんかをだ

それをキースに話さない理由は混乱を避けるためか

あるいは、何らかの任務を帯びてシガンシナ近くに派遣されたのかも知れない

獣の巨人と絡め、後ほど考察してみたいと思う



酒場だか食堂だか分からない場所で食事をする2人

グリシャは壁の中のこと、そして調査兵団の活動に興味があるようだ

特に壁の中の人々の暮らしぶりを、何故かしきりに気にしていたのだという

そして巨人の脅威から隔絶されていることを知り、これまた自分のことのように安心するのだ…

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何というか壁外勢力の中でも穏健派、むしろ壁内人類を保護すべきと考える異端なのかも知れない

だが、キースは安寧を「良かった」とは思えないらしい

彼はエレンと同じ、狭い檻の中で飯食って寝てるだけの人生など耐えられない男だったのだ

そんな調査兵団としての任務を、どうせ理解されぬだろうとやや自虐的に語るキースに対し、、、

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と、グリシャは最大限の敬意を表した

自由な魂と想像力を持った選ばれし特別な人間、人類の誇り―

そんな風に調査兵団を捉えたのだ

ここまでの言動からするとやや意外だが、人類の平穏は願いつつも、彼個人としてはキースと同じ考えを根底に滾らせているのだろう

エレンの父親だしね

そんな思わぬ賛辞に驚くキースだが、そこに突然スーパー美少女からの横槍が!?

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ちょいちょい見切れていたのでもしやと思っていたが

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それは若き日のカルラだった!

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めちゃかわいい!!


そして明らかに気が強い系!!
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これは…俺的タイプレベルがヒッチを超えているんじゃないか?

髪型変えたらエレンなのがちょっと気になるが、見た目も性格も完璧である


これがあの母親になったんだと思うと、いや、あの母親がこんな風だったのかと思うともう、、、

こんな酒場なら毎日通っちまうわ(^з^)-☆

でも死んじゃってることがとても悔やまれる。。


キースもカルラが好きなそぶりを見せるが、今はそれよりもグリシャに言われた言葉が頭を駆け巡っている


思わぬ所から自分の理解者が現れたのだ

壁の中が狭すぎると考えていた彼にとって、グリシャの言葉は何物にも勝る応援歌だっただろう

それが結果的に、キースの歯車を狂わせてゆくのだが…



やや時が経ち、何も得るものがない壁外遠征の不甲斐なさを、議会の連中に手酷くからかわれる調査兵団

キースは誓う、いずれこの愚昧な豚どもが驚嘆する偉業を見せ付けてやると

そうすれば誰もが自分を認める

誰もが―

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ああ、こんなに好きだったんだね

いずれグリシャの嫁になる女とはいえ、一度くらいはいい思いをさせてやりたいものだよ…


そんな中、壁内に重篤な伝染病が発生した

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もちろんあの、かつてハンネスさんが言っていた流行り病だろう

そしてカルラまでもがその病に罹患していた!

キースは自分に感染することも厭わず、必死の思いで彼女を抱き抱えグリシャに助けを求めたのだ

その時既に、グリシャは医師として生計を立てていた

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自分の事も顧みず両親のことを心配するカルラ

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…こんな場面で言う感想ではないが、結構エロい顔になっている

あの母親がこんなエロい表情をしていたなんて…いやもちろんそんな状況では全くないのだが、同じ感想を抱いたのは僕だけではないはずだよ!


ともあれ大変な状況なのである

が、イェーガー先生の活躍により病は克服された

この時、ハンネスさんの妻も助けられたのだ

珍しくシラフである!

結局この伝染病はなんだったのか、ここでは語られていない

そういえばマルコが死んでいた時の場面で、いかに壁の中の伝染病が危険かをちょっと不気味な女が力説していた

なので、これも単にそのひとつなのかも知れない


…あるいは何らかの意図を持ってグリシャが仕掛けたとか…?

なんか特効薬の発見があっさりし過ぎているような…

だとしたら狙いはカルラか?


どちらにせよこれがきっかけとなり

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グリシャはカルラとこんな感じになってしまったのだ




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そしてこの目である!

こんな目になってしまうキースの気持ち、良く分かるよ(>_<)



それからどれくらい経ったのだろう

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団長が古畑ポーズの巨人に喰われ、遂にキースが調査兵団団長となった

いつかお偉いさんたちの前で決意したこと

団長にさえなれば必ず成果は出せる、こいつらを見返すことができる

そしてカルラも、ちょっと向こうっ気の強いあの可愛い娘も…


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…あゝ、現実は残酷だった

キースが偉業を成し遂げる前に、あっさりとカルラはグリシャと結婚してしまったのだ

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そもそもキースに対し、カルラはそんな感情の萌芽すらも持ち合わせていなかったのだろう

どんな偉業を成し遂げても、尊敬はされど愛情まではなかなか勝ち取れないのである

まあとんでもないレベルの偉人になれば可能性も上がるのだろうが…

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キースは静かに式場を後にした

そこにコニーの背中があれば、人との信頼を拭っていたことだろう




その後キースはがむしゃらに戦い続けた

髪型も変えた(後退した?)

あのオカッパではなく、最初からこの髪型で行けばカルラの反応も少しは良かったのかも知れない


それでも壁外遠征に関してはなかなか成果が出せない

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ほほう、木の上に拠点を…

そんな折、エルヴィンが巨人と戦わない壁外調査を提案する

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そう、長距離索敵陣形である!

だがキースはこれを一蹴、彼にとっては戦ってこその兵士なのだ


その後も一向に成果を出せない調査兵団、こんな筈ではなかったのに

民衆には無能呼ばわりされる始末

突撃するしか能がない団長、自分だけは生き残ってしまう団長…

突撃で重症も負わず生き残るのだから、彼個人の戦闘能力はかなり高いのだろう

そんな中で、エルヴィンの分隊だけは死者を出していないのだという

戦わないこと…それこそが人間が、弱者が生き残るための戦略なのである


結局、皆がキースと同レベルの戦闘能力を持っていない限り、巨人とまともに渡り合うことなど不可能なのだ

あんなデケエ奴には勝てねえ、のである


帰還の最中、キースはおそらく久しぶりにカルラと再会する

酒場も辞めていただろうし、あえてキースから連絡する用もなかったのだろう

もう他人の女なのだから、追い回す訳にはいかない

幼いエレンを抱くカルラは、酒場にいた頃よりも母親の側に近づいていた

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母親なのだから当たり前なのだが、なんだか少し寂しい

そして、カルラはこれを言うために待っていたのだ

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このまま行けばいつか本当に死んでしまう

カルラは心から心配していたのである

そのあまり地雷を踏んでしまったのだ

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ぶち切れたキースはカルラにまくし立てる

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一向に上がらぬ成果、心の底では自分が団長に向いてなかったことも気付いていただろう

悩んでいたはずだ

それを好きだった女、あっさり他人の物になった女、自分よりも優秀な男になびいた女に指摘されたのだ

乱れた心は、カルラの心配を揶揄と受け取ってしまったのだ

そして心にもないことを…

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これは辛い

言われたカルラもそうだが、言ってしまったキースの辛さが切々と伝わってきて本当に辛い

思わず本から目を背けてしまったほどだ 。。


カルラはキースを心から心配していた

おそらく単なる酒場の客ではない、夫の知人というだけでもない

さっきは愛情なんて欠片もなかったなどと書いたが、あるいはグリシャに助けられる以前には、多少なりとも他の客に対するものとは違う感情を抱いていたのかも知れない

キースが勇気を出して想いを伝えていたら、あるいは…

だが、その前にキースは自分に価値が欲しかった

団長になり、偉業を成し遂げ、誰もが尊敬する存在になって始めてカルラに受け入れて貰える…そんな風に思っていたのだろう

現実でもよくあるパターンであるが、たいていは失敗に終わる

そもそも誰もが立身出世などできないし、相手にだって時間が流れているのだ

気持ちすら伝えて貰ってないのに、待ってなどいられないのである




そしてカルラに言い放った通り、凡人であるキースには結局何も成し遂げることはできなかった―

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僕が泣いた1話目のこの場面「なんの成果も得られませんでした!」の言葉には、ここまでの深くて永い苦悩の歴史が込められていたのだ。。


……伏線長えええぇぇーーーーー!

1話目から数えて71話、よくぞここまで引っ張ってきたものである

前にも書いたが、これ途中で打ち切られてたらどうするつもりだったのかと心配するのは僕が凡人だからなのだろう


そしてキースは真の天才・エルヴィンに団長の座を譲った

既にハンジやリヴァイもいる

自分ではない、彼らこそが特別な人間なのだとキースは気付く

そしてこんな簡単なことに気付くまでの間、一体自分は何人の仲間を死なせてしまったのだろうと悔やむのだった


そんな苦悩の最中、ウォールマリアが破られたのだ

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結局主人公にはなれない存在、そんなことは分かっていたはず

人並みに押されながらキースは思う

何故、いつからそんな勘違いをしてしまったのか―

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そう、あの時―

グリシャと出会ったあの時に、キースは洗脳されてしまったのだ

特別な存在、選ばれし存在、人類の誇り

突然やってきた謎の男の言葉により、途方もない勘違いをしてしまったのである

ただし、キースは凡人ではない

やはり戦闘能力は極めて高い筈なのだ

要はリヴァイ的な位置で活躍すれば、彼は特別な存在になれたのである

優秀な指揮官の元でこそ力を発揮できる男なのだ

エルヴィンと生まれた日が逆であったなら、そしてあの時グリシャと出会っていなかったなら、彼は英雄となりカルラの愛を手にすることもできたかも知れない…



しかし今は感傷に浸っている時ではない!

シガンシナ区が壊滅したことを知った2人はエレンたちを必死に捜索する

キースに宿る思いはひとつ

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たぶん、言ったすぐ後で後悔に襲われたであろうあの暴言、あの時のことをカルラにどうしても謝りたいのだ

だから生きていて欲しい、生きてさえいてくれたら…


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やはり現実は残酷たった


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心から愛していた女が、それ故に傷つけてしまった女が、もうこの世の何処にもいない

絶望感からキースはがっくりと崩れ落ちる

思い浮かぶのはあの姿、いつも明るく笑っていた、キースが恋していた頃のカルラの若き姿だった

あれからずっと、形は変われどキースは彼女を愛し続けていたのだ―





そして絶望に苛まれたのはグリシャも同じ、彼はエレンに母の仇を討つよう迫る

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その光景を見たキースは我に帰った

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ここはカルラの想いを尊重したのだろう

せめてカルラの忘れ形見だけでも守ってやりたい

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本当にそうである、何故エレンに託すのか

そもそも仇を討つというのがどういう状況なのかが不明である

単なる巨人の駆逐が目的とも思えない…

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グリシャはキースの言葉を意に介さず、森へと消えていった

そして、閃光に驚いたキースが駆けつけた時には…

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この時エレンはグリシャを食ったのだろうが、その痕跡は見当たらなかったようだ

もっとも月明かり位しか光源がないのだから無理もない

そして1人森の中で倒れていたエレンを、キースはミカサやアルミンの眠る避難所へとそっと戻したのだった―

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ここまでがキースの回想である

直接的に巨人の謎に迫るようなものではなく、エレンたちは呆気にとられる

キースはただ単に、青春暗黒時代の思い出話をしただけなのだ

グリシャが壁の外から来たらしいということ、医師としての知識を持っていたという点だけは何かに繋がるのかも知れない


そんな話を聞き終わったハンジは、余程腹立たしかったのかキースに怒りをぶつける

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そこまで怒らなくとも…彼もかわいそうな人なんだよ(>_<)

だがエレンはキースをかばった

自分はやはり特別じゃない、ただ特別な父親の息子というだけの存在

それが分かっただけでも良かったと…


そんなエレンを悲しげな視線で見るキース

そして彼は、カルラと交わした最後の言葉を聞かせるのだ―




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カルラの表情には陰りがある

やはりショックだったのだろう、キースがあんなことを彼女に言ったのはこれが始めてのはずだ

言われた内容よりも、キースにそんなことを言わせる状況になったことを悲しんでいるようにも見える

でもカルラはきっと分かっていたのだ、キースは苦悩のあまりに溜め込んでいた怒りを吐露したことを

自分への侮蔑は勢いに過ぎないことも

もしかしたらこうなることも見越しての忠告だったかも知れない

それでも、キースには死んで欲しくなかったのだ

カルラは言葉を続ける


偉大になんてならなくても、特別な存在なんかじゃなくてもいい

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カルラはキースに死んで欲しくなかった

だからこのカルラの言葉は自分やエレンに向けてのみ語られたものではなく、栄光に執着する彼の目を覚まさせる意図があったのではと思う

「少なくとも私は、今のままのあなたを認めていますよ」と

そしてその言葉が時を超えエレンに伝わり、心にかかる重い雲をついに晴らしたのだ

生まれてきてくれただけで、生きていてくれるだけでいいんだと

反抗して口喧嘩ばかりしていた母親、調査兵団に入りたがっていると知った時に激しく反対した母親

全てはエレンに生きていて欲しい一心だったのだ

例え巨人に飼われた家畜だったとしても、生きていればそれだけで尊く偉いのである

大好きな母さんがそう思ってくれていたのだ

これ以上の価値は存在しないであろう

憑き物が落ちたような顔で、エレンは母親の言葉を噛み締めている―

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ーーーーーーーーー


だがこの話にはまだ続きがあった


エレンたちが帰った後、キースは3年前のことを思い出す

瞳に牙を宿す少年を訓練兵の中に見出した時だ

グリシャと同じその目は、近い将来の死をキースに確信させる

この子は必ず死に急ぐだろう…



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そして

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え、これは、、、?

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お前だったのかあああ!?

伏線なげえええええええー!!


教官だったのだ、エレンの立体機動装置に細工したのは!

ミカサやらアルミンやらアニやらと様々な犯人説を呼び、まさか本当に単なる故障だったか?などとちょっと忘れかけていた今頃である

このキース・シャーディス鬼教官こそが、エレンを兵士にさせまいと、カルラの子を死なせまいと細工を施していたのだ


キース自身は何ら重要な情報を握る人物ではなかった、たぶん最初から「傍観者」という設定だった

にも関わらずここまで伏線を引っ張り、このやけにエモーショナルな回想譚を用意していたというのは驚嘆に値する。。


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小細工を弄してエレンを守ろうとしたキースだったが、執念に燃える彼の目を見て改めて気づかされる

自分には何者をも変えることはできないのだと

自分は初めから、ただの傍観者だったのだと―


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今回は前々回のケニー回同様、とても心に響く話だった

重要な発見といえばグリシャが壁の外から来たらしいということだけだったが、「傍観者」の物語は感情に訴えかけるという意味でそれを遥かに(僕的に)上回っていた

人生をカッコ良く生きられる人間なんてそう多くはいないと思う

キースはカッコ悪い奴だったかも知れないが、だからこそその生き様に強く共感できるのである。教官だけに

傍観者でありながら主人公、それが「キース・シャーディス」なのだと声高らかに叫びたいよ!

そもそもキースがいなければエレンも存在しなかった可能性が高いので、そういう意味でも重要な立役者である


だから今のままでも彼は十分だと思うのだが、本人自身のためにもできれば今後何らかの形で「何かを変える」役目を果たすことに期待しています!





〜今回分かったことや気付いたことの考察〜


⚫︎グリシャは壁の外から来たっぽい

立体軌道装置を使えば壁内の人間でも壁を越えることは可能だが、ではその目的は?と考えるとちょっと無理がある

ここはライナーやベルトルトと同じく、グリシャは壁外世界の人間だったと断定したい。その方が面白いし!

では何のためにシガンシナの壁近くにいたのか?

仮にグリシャが獣の巨人グループに所属していたと考えてみる

だとすると巨人出現率の低さとあの汚れた衣服から察するに、何らかの任務を強要されたのではないか?

その際にあの注射を打たれ、誰かを食わされ、部分的な記憶障害が起きたと

平和を望む彼に強要されたもの、それは壁内の偵察や惑乱、そして最終的には座標の奪取だろう

実際彼は、本物の王族を探し当て惨殺している

そこは個人的感情なのかも知れないが、しかし実行したのはカルラの死を知る前である

巨人の侵攻とほぼ同時にフリーダたちをぶっ殺したのだ

あの時の表情からして、てっきりカルラを殺された怒りと悲しみかと思い込んでいたのだが…

でも、もしかしたらあれはカルラやエレンたちを守るためだったのかも知れない

そう考えると彼らを殺してまで座標を奪った感情的理由も納得できる

何せ彼らは巨人が攻めてきているにも関わらず、祈るだけで何もしなかったのだから

結局、最愛の人は失われてしまったのだが……

何故いち早く家に戻らなかったかといえば、たぶんその時ウォール・シーナにいたのだろう

それこそ王政を探っていた最中だったのかも知れない

だからとにかく家族と人類を守るため、フリーダに座標の力を発揮するよう懇願した

そう、あの様子は確かに「懇願」といった感じだった

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なぜ!なぜあなた方は何もしない!

そう叫んでいるようである

だがその願いは虚しくも却下された、そこで止むに止まれず凶行に及んだのである

しかし残念ながら、グリシャにはその能力を使うことができなかった…


話を戻す

グリシャは獣の巨人(の中身)と意見で対立していた

壁内人類を滅ぼしてまで座標を奪おうとする彼に対し、グリシャはあくまで穏健派だった

もっとも「座標を奪うため=皆殺し」という図式ではないかも知れない

壁上で正体を明かした時のライナーは、まだエレンが座標保持者であることを知らなかったにも関わらず

「俺たちの目的はこの人類全てに消えてもらうことだったんだ。だが…そうする必要はなくなった…。エレン…お前が俺たちと一緒に来てくれるなら俺たちはもう壁を壊したりしなくていいんだ。わかるだろ?」

などと言っていた

人類殲滅と座標奪取は必ずしも関係しないのかも知れない

そうすると何故エレンを連れて行こうとしたのかが謎だが…

座標を持っているかも知れない、という希望だったのだろうか

それにしてはエレンが「叫びの力」を発動させた時のライナーの驚愕ぶりったら…

あるいはもう1人巨人化能力者が増えると、彼らにとって何か重要な儀式的なことが出来たとか…?

うーむ、その辺りは近々考察してみようと思う


またまた話を戻す

先程は強要されたと書いたが、座標が必要という考え自体はグリシャも同意見だったのかも知れない

だとすると完全な強要ではなく、ある程度は自主的に座標の在り処を探っていたとも考えられる

あくまで穏便に(1人は殺すかも知れないが)それを奪取しようと模索していたのではないか

だが、獣の巨人はそれを待ってはくれなかった

よりによってグリシャの家があるシガンシナ区を、当時まだ子供だったライナー達に襲撃させたのである

うーむ、壁外勢力は人手不足なのか?

それともエヴァみたいに、子供じゃなければ駄目な理由があったのか?

ともかくそれで、グリシャはフリーダたちから座標を奪ったのだ

上記はあくまでグリシャが獣の巨人グループと仮定しての話だが、例えば敵対勢力だったとしてもほぼ同じである

猿たちに追われながらもあそこに辿り着き、そこでキースに出会って中に引き入れて貰ったと

偶然にしては出来すぎのようにも思うのだが、グリシャは人間が壁の外にいることに驚いていたのでやはり知らなかったのだろう

壁は獣の巨人がそうであったように、グリシャの巨人ならば登れるのかも知れない

あるいは記憶障害が起きる前は調査兵団のこともある程度は知っていて、忘れることも見越した上で自らをあの場に置いたとか

もちろん獣の巨人がそう手配したのかも知れないが


僕としては獣の巨人=グリシャの兄説が可能性高いような気もする

まあ根拠はメガネ位だが

でもあのメガネ、最初(キースと出会った時)は掛けてなかった

もしかしたら話し合いやら報告やらで、壁内に来てからも何度か兄に会いに行ってたのかも

そこで「ほら、メガネ無いと何かと不便だろ」みたいな感じで貰ったとか

それにしても、傷が完璧に治る巨人化能力者がメガネ…というのは何かの意味があるのか

あれに何らかのデータ表示がされ、それで座標の探索などが出来るのだとしたら面白い

実際1人の人間が独力で、そうそう簡単にフリーダたちに辿り着くだろうか?

普通に考えたら永遠に無理だ

元々知っていたか、やはり何らかの探索手段を使ったと考えるのが自然な気がする

うん、俄然あのメガネがgoogle glassに思えてきたよ!


●そんなグリシャはしきりに壁内人類のことを心配していた

その様子はまるで、自分の責任でこうなってしまったかのような口ぶりだった

グリシャが何歳なのか分からないが、巨人化能力がある以上は人間の常識が適用されない。それはユミルの件でも明らかだ

もしかしたら人類を壁内に閉じ込めた(守った)勢力のひとりなのかも知れない

それで、親が子を心配するかのように案じていたとか

「まさか戦っているのか」という言葉には、その辺りの感情が反映されているように思える

●でも、調査兵団のことは尊敬している

これは恐らく心から尊敬しているのだろう

グリシャ個人の性質は、自由の為なら命をも厭わないというエレン体質なのだ


●とはいえ、エレンの性格はキースとも似ている

グリシャ以上にエレンに似ているのがキースだ

むしろ一回だけカルラとそういう関係になり、その時にできた子がエレンなのではと思えるほどの駆逐体質である

「父親そっくりだ」などと言っていたが、いやいや似ているのはむしろあんたにだよと言いたい

巨人への憎しみというよりは、自由への渇望らしいが

アランドロン風のドヤ顔巨人と戦っている場面では「壁の中に自分の居場所を感じたことなど無かった」とまで言っていた

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筋金入りである

また、自分が特別ではないことに悩む所もそっくり

もっとも恋愛方面への興味度はまるで似ていないが、エレンももう少しおっさんになったらああなるのかもね


いやもちろん、キース×カルラは無いと思うが…


●エレンの立体機動装置に細工したのはキース!!

長い長い伏線の末、エレンが兵士になるのを辞めさせようとしたのはキースだと判明した

これは考察人泣かせだろう、なんせ今回の話を知らなければその理由がさっぱりである

もちろんグリシャと何らかの関係があることは示されていたので、装備庫に入っても怪しまれないキースを疑うことは十分出来ただろうが…

まあ結果論である

当てた人はすごい!




●カルラは酒場で働く可愛い娘だった

気の強さといいあのコスチュームといい、もう完璧である

とにかくべっぴんさんなのであるが、一体何処の国の人なのだろう?

カルラという名前はイタリア人名らしいが、もうひとつ「迦楼羅天」(かるらてん)というヒンズー教の神名でもあるらしい

wikiによると迦楼羅天は龍を食う巨大な鳥で、翼を広げると336万里にもなるとか

仏教の守護神でもあり、不動明王の背にある炎は迦楼羅天の姿だとも言われる

「守護神」というところが、後にエレンを守る存在として登場しそうな気もする

死んじゃってるけど、そこをなんとか

グリシャとは偶然出会った風であったが、途中で視線を向けていたのは若干気になる

まあ、「ここの人たちは巨人には怯えていないようだ」という確認の意味で見渡した先に、たまたまカルラがいたのだと思うが

今回、特にカルラに関しては王族だったとか壁外から来たとかの情報や伏線はなかった

エレンが特別ではないのだから、カルラも普通の人だったということで良いのかも知れない

普通じゃなく可愛い娘だったが…



さっき今話の主人公はキースと書いたが、そこにカルラというヒロインがいたからこその主人公なのである





結婚しよ






















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